狼たちのロックンロール魂は決して死なない!

志半ばで倒れた者たちの屍を乗り越え、いまもなお地球上のどこかで鳴り続けているギター! ベース! ドラム! 人間がいて、そこに激情がある限り、ロックンロールは死なない。『DEAD ROCK』は、そんなロックンロールが切り取る瞬間の永続性を体現する、新生ギターウルフ入魂のニュー・アルバムだ。
2005年3月にベースウルフことビリーが急逝し、一時はバンド存続が危ぶまれた彼らだが、楽器未経験のUGを新メンバーに迎えた彼らはビリーへの哀悼を込め、〈死んだあいつが悪いぜ〉と言い残すとバンド継続を決めた。その後、精力的に海外公演を行いつつ日本国内でのライヴも再開した彼らは、圧倒的な気迫で技術不足を凌駕するUGのプレイに触発されながら、原点どころか原始状態に回帰。スプリット・シングル〈ウルトラ・クロス〉3部作のリリースを経て放たれる本作には、ライトニング・ボルト、STRUGGLE FOR PRIDE、そしてDJ BAKUという近年そのエッジを際立たせている国内外のエクストリームなアーティストと火花を散らした前述のシングル曲6曲に加えて、フィッシュマンズやBuffalo Daughterを手掛けるZAKをエンジニアに迎えた新曲6曲が収録されている。“東京ゾンビ”や“口笛シャドウ”では死してなお彷徨い続けるロックンロールの亡霊を示唆しつつ、ZAKの素晴らしいエンジニアリングでハードコア化した3人のエナジーを音源化した“アンドロメダマン”や“ワイルドビキニガール”といったインセンスなロックンロールで、〈死〉を表裏一体の〈生〉へと鮮やかかつダイナミックに反転。さらに〈DEAD ROCK!〉とひたすらシャウトしてビリーへの別れを歌った冒頭の表題曲など、苔むすことなく転がり続ける彼らの未来を繋いでみせた壮絶なアルバムがここに完成した。
▼ギターウルフのスプリット盤を紹介。