世界中のオモシロ音楽をご紹介するこの連載。今回は、トンコリ奏者のOKIが率いるバンドの新作をとおして、アイヌやレゲエなどを跨いだ深~い音の世界をご案内!

アイヌに伝わる伝統楽器=トンコリの伝承者として、世界を股にかけた活動を展開しているOKI。〈WOMAD〉ほか海外でのライヴも頻繁に行い、世界的な注目を集めている彼の魅力は、レゲエやアフリカ音楽なども視野に入れた自由なスタンスにあります。そうした方向性をより強烈に打ち出したのが、内田直之(エンジニア)、沼澤尚(ドラムス)、ヒロヒサ(ベース)などと共に結成したOKI DUB AINU BAND。自身のルーツを見つめながら、世界各地で同時多発的に進行しつつある新しい音楽の形とも共鳴した彼らのファースト・アルバム『OKI DUB AINU BAND』は、OKIのクリエイティヴィティーとレゲエのスピリットがクロスしたスリリングな作品となりました。近年、JAPANESE SYNCHRO SYSTEMの作品に客演するなど越境的な動きを加速させているOKIの言葉と音楽は、ジャンルレスな力強さに溢れているのです。