DJ活動20周年を迎えたテイ・トウワの名作が、装いも新たに再臨――過去の未来は現在だ!!
近年は自身のコンピ・シリーズと同名の主宰イヴェント〈MOTIVATION〉などで人気のテイ・トウワ。彼のキャリアの発端は、ディー・ライト以前、87年からNYで開始したDJ活動だった……てなわけで、今年がDJ活動20周年! そんな節目の記念盤&レーベル移籍作第1弾として、彼のソロ・デビュー作『Future Listening!』(94年)が2枚組のリマスター盤として帰ってきた。イージーリスニング~ラウンジ音楽のコンテンポラリーな提示という〈現在〉ではあたりまえになったマナーを、94年という〈過去〉の時点で〈未来の音楽〉として具現化していた同作は、文字どおりの先見性の固まりだったということになる。わかりやすく言うと、『Future Listening!』はいま普通に楽しむべき〈現在〉の作品だということだ。しかも、最近活動的な坂本龍一や細野晴臣(奇しくもテイは細野のトリビュート盤で“ハニー・ムーン”を披露したばかり)をはじめ、最近リイシューの続くトライブ・コールド・クエストが後に“Find A Way”でネタ使いする“Technova”ではソロ・デビュー前のベベウ・ジルベルトが、細野のベースがグルーヴィーな“Luv Connection”ではジョイ・カードウェルが、“Meditation!”では後にビート・キッズに加わるナターシャ・ラターシャ・ディグズが歌うなど、参加メンツの顔ぶれも本作の〈2007年感〉を補完するものだろう。なお、〈Future Recall 3〉と題されたリミックス集のDisc-2には、ドラマジックにソウル・セントラルという絶妙な面々の新リミックスを収録。こうなると、次の未来が早く聴きたくなる!
▼関連盤を紹介。

ドラマジックの2005年作『Checkmate!』(Segundo Mundo)