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第144回 ─ BILLY WOOTEN

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/05/17   22:00
ソース
『bounce』 286号(2007/4/25)
テキスト
文/吉村 健

ジャズ・ファンク好きは卒倒! 伝説的ヴィブラフォン奏者の発掘音源です!!


グラント・グリーンのレコーディング・メンバーで結成したグループ=ウッドゥン・グラス名義でのライヴ・アルバム『The Wooden Glass Recorded Live Featuring Billy Wooten』が、ジャズ・ファンク・ファンからヒップホップ愛好家、クラブ・ジャズ系リスナーまでと幅広い層に支持されているヴィブラフォン奏者、ビリー・ウッテン。このたび、彼の未発表音源の数々を収録した、その名も『Lost Tapes』なるアルバムがリリースされる。なんと先述のライヴ盤と同じ夜の演奏(アル・グリーン“Let's Stay Together”や、ダイアナ・ロス&マーヴィン・ゲイによる名唱でもよく知られる“You Are Everything”をカヴァー!)も収めたこちらの作品は、歌心たっぷりに煌めくヴィブラフォンやギター、オルガン、ベース、ドラムスが渾然一体となり、グルーヴの塊となって押し寄せるというジャズ・ファンク~レア・グルーヴ・ファンなら絶対満足の内容。同時リリースの『In This World』は以前にもCD化されたことがあるものの、いつの間にか廃盤状態になっていたもうひとつの人気作。ブリージンなギターや涼しげなフルート、メロウな響きのヴィブラフォンが広がり、洗練された心地良いグルーヴで聴き手を包み込むこちらは、ロイ・エアーズ的なフュージョン感覚と、ラテン~ブラジリアン・テイストが見事にマッチした逸品。なお、先にリイシューされたナインティーンス・ホール名義でのアルバム『Smilin'』でも彼のヒップでファンキーな演奏が聴けるので、そちらもチェックをお忘れなく!