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第159回 ─ Lefties Soul Connection

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/06/14   20:00
ソース
『bounce』 287号(2007/5/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

弾け飛ぶ熱い熱いグルーヴの奔流!! ヨーロピアン・ファンクがふたたび世界を揺らす!


〈ディープ・ファンク〉という言葉の解釈や捉え方が多様化しながらもすっかり定着した昨今、ケブ・ダージが見い出したニュー・マスターサウンズをはじめ、スピードメーター、バンブーズなどなど現在進行形ファンク・バンドの勢いが止まらない。なかでも、グリッティーなハモンドの響きとヘヴィーな爆裂ドラムスでヒップホップ直結のファンクネスを聴かせてきたのが、アムステルダムで結成されたレフティーズ・ソウル・コネクションだ。2002年に7インチ・シングル“Doin' The Thing”でデビューした彼らは、ミーターズをカヴァーした5枚目のシングル“Peacock Strut”にて折衷主義系のDJたちからも注目を集めるようになった。それに続くDJシャドウのカヴァー“Organ Donor”が日本にも彼らの名を広く知らしめたことは言うまでもないだろう。

 そして、このたび登場した待望のセカンド・アルバム『Skimming The Skum』にもレフティーズ固有の熱気は沸々と息づいている。ただ、昨年のファースト・アルバム『Hutspot』がそれまでの7インチをまとめた集大成的な作品だったのと比べて、今作には当初からアルバムの構成を想定して作られたような彩りも用意されている。モロにスタックス・リズムを引用した“Paul Newman”などハード・ファンク~ヘヴィー・ソウルの従来路線も爆走させつつ、メンバーの歌が賑々しい“Get Back(Drum & Clap)”や黒いツェッペリン風の“The Chank”といった新機軸は、クァンティックにも比肩する彼らの引き出しの多さを証明した。懐古主義に終始しないこの姿勢こそ、まさに〈現在進行形バンド〉の面目躍如じゃないか。

 なお、彼らを見い出した独メルティング・ポット自体も快調なリリースを重ね、つい先日にDJデイのアルバムを発表したばかりだということも付記しておこう。
▼メルティング・ポットの作品。