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第181回 ─ HIBARI The Great

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/08/09   18:00
ソース
『bounce』 289号(2007/7/25)
テキスト
文/桑原 シロー

偉大なるシンガーの編集盤が続々到着!

 今年は美空ひばり嬢の生誕70周年。だったら祝わなきゃ。彼女の評価はもう十分に確定してるよね?なんて声が聞こえてきそうだが、いやいや、繰り返しスポットを当て続け、この不世出のディーヴァの素晴らしさを語り合わなきゃ、と思う。その理由は……これから紹介する秀逸な編集盤のなかに書き込まれているのです! では早速紹介していこう。

 〈リズム歌謡を歌う〉は、ブギウギ、ツイスト、ロカビリー、マンボ、サンバ、ハワイアンなどのリズム系曲が入り乱れた、彼女のオールマイティー性を証明するコンピ。この何でもござれ状態、完聴後はあっけにとられること必至だ。お次の〈アーリーソング コレクション〉は、10代で発表した楽曲を集めた作品。この歌の成熟度、成人式前の女子とは信じ難い。“リンゴ追分”などのヒット曲も良いが、抜群のスウィング感を披露するジャズ曲はもっと良い。ハツラツぶりが眩しい〈A列車で行こう〉など、思わず〈本場仕込み?〉と尋ねたくなるほどだ。そして最新リリース盤〈カバーソング コレクション〉は、キングトーンズや布施明などの名曲をひばり色に染め上げたカヴァー集で、どの曲もしっとり艶やか。大人の歌謡曲、ってフレーズが似合う作品だ。どれかひとつ、なんて言わず全部聴かれたい。70周年記念なんだしね。やっぱ祝わなきゃ。
▼美空ひばりの編集盤を紹介。