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第191回 ─ UNCHAIN

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/08/30   16:00
更新
2007/08/30   17:37
ソース
『bounce』 290号(2007/8/25)
テキスト
文/ダイサク・ジョビン

21世紀型AOR!? 関西発、驚異のバンドに注目!


  個人的には今年最大の驚き&発見。京都出身の4人組バンドで、インディーでミニ・アルバムを2枚リリース後、今年に入ってミニ・アルバム『departure』でメジャー・デビュー。そして今回、ニュー・ミニ・アルバム『rejoice』が届けられた。最初に今作を聴いたとき、緻密に練り込まれたアレンジによる楽曲の異常なクォリティーと完成度と音楽的偏差値の高さに、全曲英語詞ってこともあって〈えっ、本当に日本のバンド?〉とビックリさせられた。スティングにも通じるソウルフルでハイトーンなヴォーカルにパワフルで流麗なメロディー、70年後半~80年代前半のウェストコースト・ロック、フュージョン、AOR的な高度に洗練された演奏&コーラスワークに、海岸線のドライヴに最適ともいえる爽やかなサウンド。ただ、当時の音楽性を想起させつつも同時に、新世代ならではといえる壮快なメロディック・パンク的疾走感も兼ね備えているところと、良質な和ポップスのアトモスフィアを仄かに漂わせているところがフレッシュなのだ。L'Arc~en~Cielがマルーン5と合体して、スティーリー・ダンのナンバーをアップテンポなヴァージョンでカヴァーしたら?みたいな凄さ&おもしろさ(わかりづらい?)。ロックにジャズ、ソウル、ラテンなど幅広い音楽要素を採り入れてるけど、滑らかかつ見事にオリジナリティー溢れるポップなサウンドにまとめ上げられているのは、若くしてすでに結成10年を超えている結束力からくるものなのかも。オシャレでセンスのいい若い邦楽リスナーだけでなく、耳の肥えまくった洋楽リスナーからも大きな支持を受けること間違いなし。