NEWS & COLUMN ニュース/記事

第196回 ─ SD JUNKSTA

連載
NEW OPUSコラム
公開
2007/08/30   16:00
更新
2007/08/30   17:41
ソース
『bounce』 290号(2007/8/25)
テキスト
文/一ノ木 裕之

ストリートが待ち焦がれた噂のグループから、関連音源が続々とドロップ!! まずは……

 神奈川北部の相模原を地元にグラフィティ・アーティストやブレイカー、DJが集うクルーのSAG DOWN POSSE。その中核となるラップ・グループこそSD JUNKSTAである。BNK(現BRON-K)、TKC、NORIKIYO a.k.a. K-NEROの3MCをメインに、ミックスCD〈Concrete Green〉シリーズで知られるDJ ISSO、そしてKYN、SITE、OJIBAHの3MCを加えた6MC+4DJから成るグループの道程は、このほど発表されたISSOのミックスCD『SD JUNKSTA“LOST SHIT”』にもあきらか。そこからは郊外の街に暮らす半径1メートルのきわどい日常や心のくすぶり、焦燥感など、ヤンキーとはまた別のローカルな不良カルチャーを音とラップで体現するグループの姿が窺える。仲間内的ユーモアも相まった、彼らの一見閉じた現実の濁流はどこにでもありうる街のリアリティーだ。

 一方で、別掲したNORIKIYOのソロ作『EXIT』と同時にTKCもソロ・アルバム『百姓一揆』を発表した。ラップのいなたいアクがコミカルなテイストをももたらす一作で、サイプレス上野、ポチョムキン、GEEKらの客演や、粒揃いの音もハマっている。