紆余曲折を経て、揺るぎない自信を得たメロディック・パンク・シーンの実力派バンドが新作を完成!!

dustboxが約1年ぶりとなるニュー・アルバム『Seeds of Rainbows』を完成させた。が、彼らがここに至るまでは、驚くほどに山あり谷ありな歴史がある。まず、バンドがファースト・アルバム『Sound A Bell Named Hope』をリリースしたのは2002年のこと。ヴァラエティー豊かな内容で、当時からソングライティングのスキルは群を抜いていた。いまよりも若干抑えたスピード感とキラッキラのメロディーが相まって、〈間口の広いメロディック・パンク・バンド〉として着々と話題を呼びはじめる。その翌年、セカンド・アルバム『Everlasting...』でメジャー・デビュー。メジャーということもあり、より間口の広さを感じさせる内容で、日本語詞を積極的に採り入れてポップスの要素を色濃くするなど、〈楽曲をじっくり聴かせる〉という方向性を見せる。しかし、どうもアウトプットの仕方に迷いが見えたのがこの時期だ。いまでは考えられないことが、当時の彼らのライヴでは微動だにしないお客さんが多かった。
それからインディーに戻った彼らは、2004年にミニ・アルバム『triangle』をリリース。現在に通ずる疾走感溢れるメロディック・パンクを聴かせた同作で彼らは初めて、〈自分たちで音も楽曲も理想だと思える音源が作れた〉という。サウンドのほうも、新作でもエンジニアを務めた及川勉の手によって臨場感溢れる仕上がりとなった。ここで雛形を作った彼らの勢いはもう止まらない。方向性を定めたバンドはライヴ活動を重ねて、タフに成長していった。2006年に入ると満を持して久々のフル・アルバム『13 Brilliant Leaves』をリリース。それは、〈ポップで激しくてわかりやすいメロディック・パンク・バンド〉としての集大成的作品となった。
そして今回届けられた新作は、前作を踏まえながらも、わかりやすさだけではない、メジャー時代の〈聴かせる作り〉にもふたたび挑んだ内容となっている。いわば、彼らの武器である激しさと柔らかさが同じ分量入っているのだ。実は悲しい歌詞が多い彼ららしい、繊細な表現力が活かされている。
いまやメロディック・パンク好きのキッズのハートに即効で火を付ける代表格となった彼ら。『Seeds of Rainbows』は、その枠をも飛び越えてさまざまな音楽を愛する人に届く可能性を秘めている。そう、身体だけでなく、心までもダイヴしてしまうマスターピースを彼らは作り上げたのだ!
▼dustboxの作品を紹介。