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第226回 ─ アントニオ・カルロス・ジョビンに捧ぐ

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NEW OPUSコラム
公開
2007/10/18   00:00
更新
2007/10/18   16:59
ソース
『bounce』 291号(2007/9/25)
テキスト
文/ダイサク・ジョビン

生誕80周年を記念して、〈やさしき巨匠〉に捧げるスペシャルな作品が続々と登場!!

 ボサノヴァの生みの親で、20世紀を代表する作曲家でもあるアントニオ・カルロス・ジョビンの音楽は、94年の没後も世界中で愛され続けていますが、そんな彼の生誕80周年を記念した企画盤を紹介します。

 まずは〈Cafe Apres-midi〉シリーズからベスト盤的選曲の2枚が登場。壮大なスケールを持ったジョビン・ミュージックの入門編として最適な内容となっています。また時代やジャンルを問わずさまざまなアーティストによる名カヴァーばかりを集めた編集盤も、同シリーズから2枚登場。表情豊かで多彩な魅力を放つジョビン・ナンバーを楽しむにはうってつけの好コンピといえるでしょう。さらに彼が亡くなった翌年に制作されたトリビュート盤『HEIRS TO JOBIM』も嬉しいリイシュー。アート・リンゼイ、ランディ・ブレッカー、小野リサ、レオン・ラッセルら多彩な〈後継者〉たちが集って、それぞれが愛情を込めて自分たち流のアレンジでジョビン・ナンバーをカヴァーした名コンピです。

 また、ここ日本でも豪華かつ内容の濃いトリビュート盤『ジョビニアーナ~愛と微笑みと花』が登場します。上述の〈アプレミディ〉盤も手掛けた橋本徹によるプロデュースで、半数の曲は作曲/編曲家&ピアニストの中島ノブユキとシンガーによるコラボとなっています。MONDAY満ちる、土岐麻子、bird、akiko、JUJUといった、歌が上手くて魅力的な歌声を持った女性シンガーたちとジョビン・ナンバーとの相性はバッチリ。また曽我部恵一、南佳孝、キリンジら男性陣も優しく優雅なジョビン・ワールドをしっかりと解釈したカヴァーを聴かせてくれます。orange pekoe&ピエール・バルーというスペシャルなコラボや、INO hidefumi、CUBISMO GRAFICOによるエレクトロニックな解釈も聴きどころ。

 これらの作品で、リラクシンでピースフルでハッピーな気持ちにさせてくる、美しいメロディーと心地良いリズムに溢れた珠玉のジョビン・ナンバーにぜひ触れてみてください。

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