幼い頃に聴いた馴染みの歌が、現代アーティストの手によって新たに生まれ変わる!!
童謡、唱歌、NHK「みんなのうた」――誰もが小さい頃から慣れ親しんできた日本のメロディー。それらを取り上げた興味深いカヴァー・アルバムが相次いでリリースされた。
まずは〈for Baby〉シリーズ。パパ、ママと子供たちがいっしょに聴いて楽しめる音楽集をコンセプトに、2タイトルがリリースされている。ひとつはライフ・スタイル雑誌「Lingkaran」が監修に携わった『Lingkaran For Baby』。ゴスペラーズが歌う“大きな栗の木の下で”をはじめ、矢野顕子&坂本美雨親子による“くまんばちがとんできた”、野宮真貴“おはなしゆびさん”、土岐麻子“アイスクリームの唄”など、親が子供に絵本を読み聞かせているかのような、終始リラックスした雰囲気のカヴァーが収録されています。一方の『Rock For Baby』は、いまやチャットモンチーなどの名プロデュース・ワークで知られる、いしわたり淳治が監修を担当。POLYSICSの“コンピューターおばあちゃん”や少年ナイフの“Picnic”、原曲の良さを改めて実感するSUEMITSU&THE SUEMITH KIDSの“アンパンマンのマーチ”など、愉快な〈ビート〉と〈リズム〉が満載。いずれも、子供が初期体験する音源として十分相応しい素敵な内容となっています。
そしてもうひとつ紹介したいのが『にほんのうた』。こちらのコンセプトは、唱歌と呼ばれる〈うた〉の背景に浮かび上がる古き良き日本の原風景や情緒深さを伝えたいとするもので、〈Baby〉というよりも小学校高学年以上向け(かな?)。三波春夫+コーネリアス“赤とんぼ”、坂本龍一+中谷美紀“ちいさい秋みつけた”、大貫妙子“この道”、八代亜紀“証城寺の狸囃子”、ヤン富田“やぎさんゆうびん”など、原曲が持っている世界観を丹念に吟味しつつ、いずれも清く正しく美しく再構築されています。
▼文中に登場したコンピを紹介。