ユアソンのサイトウジュンが、大好きな音楽について語りまくる連載の時間だよ!
突然だが、今日はいなくなった時にその大切さがわかる、もはや恋愛の領域に入ってきたややこしいディスクを紹介しよう。
最初の一枚は……ムムム、これは中1の時になけなしの小遣いで買ったビッグ・オーディオ・ダイナマイトの2作目『No.10, Upping St.』(Columbia)。つまりオレのクラッシュ原体験皿。これを買った後、気持ちはすぐにクラッシュ、またはヒップホップへと振り切れていくわけだが、この一枚はそんな揺さぶりにも振り落とされず、いまも半径1メートル以内に居座り続けている。そしてその理由は実に明快。ジョー・ストラマー全面参加でマジ曲が良い! で、このエレクトロ感が2007年のイキフンにピッタンコだったりもするからおっかないね。ホントどこまでオレの人生に食い込んでくるのやら。
で、お次はファイヴ・スタイルの2作目『Miniature Portraits』(Sub Pop)。トロピカル風味もブチ込まれてジャンル分け不可能な領域に突入していった今作は、99年の発表時から現在、そして未来までいったいオレを何回唸らせるつもりか。インスト狂の同意を求む。
最後はジョー・ジャクソンの2作目『I'm The Man』(A&M)。すべてをチャラにするとどめの一曲が“Get That Girl”。一言で言えば嶋大輔が唄いそうなパンク・チューン。最高!
というわけでまだまだオレにはこういうお皿が必要だ。もっともっと振り回してくれ! それじゃ、また会おう! フィール・ヤング!!
PROFILE
サイトウジュン
YOUR SONG IS GOODのオルガン担当/リーダー。セカンド・アルバム『HOT! HOT! HOT! HOT! HOT! HOT!』(KAKUBARHYTHM/NAYUTAWAVE)はずっとリリース中。2008年は正月早々からワンマン・ツアーを敢行するぞ! 〈http://www.kakubarhythm.com/ysigblog/〉にて詳細をチェックすべし!!