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第6回 ─ ニッポンの魂!!(Japanese Soul)

連載
ニッポンの魂!!
公開
2008/01/31   20:00
更新
2008/02/12   23:21
テキスト
文/bounce.com編集部

ダンス・ミュージックやカフェ・ミュージックは、洋楽が中心となってしまっている昨今。そんな時代の流れに逆行し、古今東西、日本に存在する多くのダンス・ミュージックやカフェ・ミュージックとなりうる名曲を、オシャレに、かつアカデミックに紹介するSHIBUYA-FM 78.4MHzにて大好評放送中のラジオ番組、それが「ニッポンの魂!!(Japanese Soul)」。この曲はクラブでかかったら踊れるかもとか、カフェやバーでこんな曲が流れていたらオシャレかもとか、〈日本人の日本人による日本人のためのソウル・ミュージック〉を新旧問わずに紹介し、語り尽くす!! そんな縦横無尽トークを、bounce.comではダイジェストでお届けします!

「ニッポンの魂!!」のレギュラー選曲者は、この5人!
・LATIN RAS KAZ(以下、ラスカズ):ご存知! 日本が誇るエディット・ミュージックの第一人者。
・服部全宏(GO PUBLIC/以下、服部):GO PUBLIC。アーバン感ミュージックを提唱中。
・daisk8(SWING BOYS):ラジカセで聴くジャズをテーマにしたユニット〈SWING BOYS〉のDJ。
・池谷航(Tower Records/以下、池谷):bounceと東京・代官山UNITがお送りする音楽イヴェント〈bouNIT〉などのイヴェント番長。
・Kaneko Hideshi(openers編集部、☆/以下、Kaneko):WEBマガジン「openers」編集部、たまにDJ。まれに☆。
特別選曲者
・坂本幸隆(Tower Records/以下、坂本)
・高橋宏一(EDWIN/以下、高橋)

■選曲 daisk8(SWING BOYS)
小坂 忠“しらけちまうぜ”(『ほうろう』収録)

daisk8 1975年の『ほうろう』というアルバムのなかからの1曲です。作詞が松本隆さん、作曲が細野晴臣さん。この小坂 忠さんは、はっぴいえんどの前進バンドでもあるエイプリルフールというバンドで松本隆さんと細野さんと組んでいらっしゃった方です。実は、この曲は東京スカパラダイスオーケストラも 〈feat. 小沢健二〉としてカヴァーしているんで、若い人でも知っているんじゃないかなと。

池谷 1995年の『グランプリ』ですね。いろんなアーティストが、スカパラと共演しているアルバムです。

daisk8 このコーラスが、大貫妙子さんとか、吉田美奈子さんとか、山下達郎さんとか……という感じで、いわゆる黄金メンバーですね。この甘茶ソウルというか……。

Kaneko シティー・ポップ感丸出しというか(笑)。

■選曲 坂本幸隆(Tower Records)
山下達郎“WINDY LADY”(『CIRCUS TOWN』収録)

坂本 これは、この番組でもよく掛かっていると思いますが、達郎さんの“WINDY LADY”です。『CIRCUS TOWN』に入っているんですけれど、初の海外録音のアルバムです。本当に〈海外録音〉っていう言葉が合う作品ですよね。

Kaneko 海外録音って聞くと、野口五郎さんとかもね。

daisk8 ありますよね。ロサンゼルス録音とか(笑)。

坂本 23歳くらいの頃だったらしいんですけれど、自分でミュージシャンとプロデューサーを全部選んでいて。この曲とか“PAPER DOLL”とかですね、カーティス・ネタの甘く危険な香りのするミディアム系の曲より、個人的には“RIDE ON TIME”とかの方が好きなんですけれど。今回はコレを。

daisk8 この曲は、レゲエ・シンガーのMOOMINがカヴァーしていますね。

Kaneko ベースの野太さに驚かされますよね。

ラスカズ 玄人受けする曲ですよね。

Kaneko 真っ黒な感じですよね。このホーン・セッション、daisk8と僕は大好きです(笑)。ホーンが入った瞬間に両手が挙がる感じですよね。どうですか、服部さん?

服部 いやいや、素晴らしいよ(笑)! だって、ベースの音を聴いた瞬間に踊れるもん。

Kaneko 実際、踊ってましたからね。ホント、アーバンですよね。

daisk8 しっかりとファンクの要素も詰まっているんですよね。

■選曲 服部全宏(GO PUBLIC)
南沙織“春の予感 -I've been mellow-”(『THE BEST ~Cynthia-ly』収録)

daisk8 (曲調が)春ですね。

服部 春です。〈I've been mellow〉ね。今回は、春のコマーシャル、化粧品のキャンペーン・ソングというのがテーマです。

daisk8 服部さん得意の分野ですね。

服部 これは、資生堂の1978年の春のキャンペーン・ソングなんですけれど。ちょうどオリビア・ニュートン・ジョンの“Have You Never Been Mellow -そよ風の誘惑”とかが流行っていた時期ですね。

ラスカズ キャンペーン・ソングというと、もう一時代築いている感じですよね。その時代を象徴する音というか。歌っている人のルックスもありますし、CMなんかもすごく記憶に残っていますよね。

Kaneko 前に中山美穂さんとかも出ていましたけれど、やっぱり化粧品系のモノが多いですよね。

ラスカズ そうですね、あと矢野顕子さんとか。

Kaneko EPOの“くちびるヌード・咲かせます”とかも化粧品ですよね。

■選曲 Kaneko Hideshi(openers編集部/☆)
荒井由実“卒業写真”(『COBALT HOUR』収録)

Kaneko 春は卒業シーズンということで、“卒業写真”です。これは荒井由実さんですね。75年の『COBALT HOUR』というアルバムのなかからの1曲です。

daisk8 いまだに歌われ続けている名曲ですよね。

Kaneko 実は、この曲はいろんな方がカヴァーされているということで、“卒業写真”特集をやってみようかなと思っています。まずは、3人組のコーラス・グループ、Hi-Fi Setによるカヴァーです。75年にリリースされたデビュー曲ですね。作詞作曲は、荒井由実。しかもこれ、ベースで参加されているのが細野晴臣さんなんです。Hi-Fi Setというグループ名の名付け親も、細野さんなんですね。

高橋 “中央フリーウェイ”とかも、彼らはカヴァーしていますよね。

Kaneko そうですね。カヴァーというか、彼らにユーミンが曲を提供しているという形になるんでしょうかね。

ラスカズ 男7人で聴くと、ちょっと照れるモノがありますよね。

坂本 これは以前、The Miceteethとスクービードゥーのイヴェントでセッションをやった時にカヴァーしていましたよね。

Kaneko そうですね、スカでカヴァーしていましたね。

■選曲 LATIN RAS KAZ
松原みき“真夜中のドア~Stay With Me~”(『松原みき BEST』収録)
MICHAEL JACKSON“It's The Falling In Love”(『Off The Wall』収録)

モーフィング・タイム!!(注:モーフィング=似ている曲を探すということ)

ラスカズ 今回もモーフィングネタで行きます! 最初の方は松原みきさんなんですけれど、わりとDJの間では有名な曲なんです。そしてもう1曲がマイケル・ジャクソンの“It's The Falling In Love”です。コレはリフが似ているというか、この曲自体、バート・バカラックの曲のリフをちょっとアレンジしているような感じの曲ってことで、選曲しました。

Kaneko あのー、いま気づいたんですけれど、『Off The Wall』のジャケットのマイケルのソックス、光り過ぎじゃないですか(笑)?

ラスカズ マイケルが、まだ黒い頃ですよね。

Kaneko そうですよね(笑)。

※トークに登場する楽曲のオリジナル盤は、廃盤・取扱い終了などで入手不可能なものがあります。記事内の収録アルバムについては、現時点で入手可能な作品をご紹介しています。

「ニッポンの魂!!」情報
・SHIBUYA-FM(78.4Mhz)で毎月第2、第4木曜日(19:00~20:00)に放送中です! ぜひチェックしてみてください!!