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第291回 ─ Jaheim

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/02/07   22:00
ソース
『bounce』 295号(2008/1/25)
テキスト
文/池谷 昌之

自負と心意気が黒光りするゲットー・ソウル


  レトロな風情を押し出した前作『Ghetto Classics』が全米チャート1位を獲得し、次代のソウル・スターを求める世の期待に改めて応えてみせたジャヒーム。その燻し銀の歌声とオールド・スクールなスタンスはレーベル移籍作となる今回のニュー・アルバム『The Making Of A Man』でも変わらない。後見人のケイ・ジーをはじめ、ベイビーフェイス、アイヴァン&カルヴィン、ジャスパー・キャメロンらによる楽曲はどれも往年のスウィート・ソウルばりに熟れた香りを漂わせる。デルフォニックスの定番曲を織り込み、ボビー・ウォマックをリメイクし、キーシャ・コールを従えて80'sネタに乗り……そして、R・ケリー節を完全に自分のモノとして歌い倒すに至っては、シンガーとして時代を超える歌力を誇示するかのようだ。中ジャケに大きく〈VOICE OF R&B〉と銘打たれた本作には、敬愛するテディ・ペンダーグラスやルーサー・ヴァンドロスの域へ達しようとするこのゲットー・ソウルマンの、自負と心意気が詰め込まれている。

▼ジャヒームの近作。


2002年作『Still Ghetto』(Divine Mill/Warner Bros.)