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第9回 ─ Germany

連載
グディングス・リナ の Delicious Dishes
公開
2008/02/14   23:00
ソース
『bounce』 295号(2008/1/25)
テキスト
文/グディングス・リナ

グディングス・リナが世界の〈音楽〉と〈料理〉のお皿2枚使いで贈る、〈音食同源〉コラム!!


  祝・新年! また新しい年を迎えられて嬉しいなあ。ところで、年末のTV番組って、その一年のバッド・ニュースやしんどい話題を繰り返しやるじゃない? そして、年が明けるとお笑いやバラエティーで一気に明るいムードになったりして。不安と笑いのジェット気流のなかで一喜一憂……最近じゃ年末年始に限らないかもしれないけれど。自分で考えもせずに決まった時間に決まった情報=エサを与えられて、持ち上げられたり下げられたりしている感じって、こちらが情報に飼われているみたいで。そして、気持ちが太ったり、痩せたりしているうちに、いずれちぎれちぎれになって……あ~、こころがソーセージに!!

 年を越して、気持ちを改めるとかってことを、なにもそういう具合に無理くり演出しなくても、もっと自然にできたらいいのにね。いやいや、そもそも一年という型で自分のモチベーションを区切ったり、反省したりしなくてもいいんじゃないかとも思うのね。まあ、会社とか学校とか区切りのなかで成果を問われる場所もあるけれど、そういうことの一方で、長~い人生、短い視野で区切って見ていたら、見えないこともどっかにはあるだろうからさ。

 夏に反省したり、秋にやっと目標を立てるとか、5年越しとかでも全然いいんじゃないかと思うんだよね。そこんところ、どうですか? 年始の決意とかって、きまじめな人が、正月休みになにもしないことに耐えられなくなって作った慣習に違いないよ。うん。

 きまじめといったら、世界的にきまじめで通っているドイツ人の間でじつに〈いい加減〉な音楽を作っているおっさんがおります。これこそきっと聴いているだけで〈新しい日々を迎えられることが嬉しい〉と自然に思わせてくれる音楽なんじゃないかな。

 というわけで、今年もよろしくお願いしますね!!

キャベツとソーセージの煮込みのレシピなどはこちら!
http://www.goodingsrina.com/blog/

人生は祝祭! そしてそこにある約束はダンス・ビート。シャンテルの『Disko Partizani』(Cramworld)は、〈あんたのイイとこ、もらっとくよ〉とジプシー音楽家を口説いて作ったに違いない傑作です!

PROFILE

グディングス・リナ
ヴァーサタイルなクロスオーヴァー・ポップを創造するシンガー・ソングライター/トラックメイカー。万華鏡的サウンドが幅広い音楽ファンに支持されている。〈DJセニョリーナ〉名義でDJ活動も展開。新作『大都市を電車はゆく』(ビクター)も好評リリース中。