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第299回 ─ Bullet For My Valentine

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/02/21   19:00
ソース
『bounce』 295号(2008/1/25)
テキスト
文/宮原 亜矢

苦難を乗り越えて、いよいよ本格的な攻めに出た新世代メタルの雄!


  セルフ・タイトルを冠した2004年発表のEPで華々しくデビューを飾り、いまやメタルの未来を担う最重要バンドとして君臨する4人組、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン。彼らがキッズを興奮の渦へと巻き込んだファースト・アルバム『The Poison』以来、約2年ぶりとなる新作『Scream Aim Fire』を届けてくれた。2006年初頭から制作を開始したという本作は、マシュー“マット”タック(ヴォーカル)のノドの故障というバンド最大の危機を乗り越えた、まさに血と汗の結晶だ。シンガロングせずにはいられない無敵のメロディー、新旧のメタル・ファンをまとめて唸らせるであろう迫力のツイン・ギター、常に逞しく構える強靭なベース、破壊力抜群のドラムス……と、メンバーそれぞれが自分の役割をまっとうし、見事なコントラストを形成。痛快なまでのビルドアップに成功している。また、いじめ問題を扱った“Waking The Damon”など、歌詞にも注目したい。特に〈Over The Top=頂点を超えろ〉と連呼するタイトル曲での力強さといったら! 目の前に立ちはだかる壁を打破し、俺たちこそが新世代をリードするのだという、バンドの宣戦布告にも受け取れないだろうか。これぞいま聴くべき名盤。