ユアソンのサイトウジュンが、大好きな音楽について語りまくる連載の時間だよ!
久しぶりに聴く、ミーターズの『Uptown Rulers : Live On The Queen Mary』(Rhino)は、ポール・マッカートニーがウィングスのアルバム・リリースを記念して75年に行った船上パーティーでのライヴってのは有名なお話。で、これが終始火の吹くような演奏で本当に素晴らしい。特にメドレーが圧巻。初期のインスト・チューンからスティーヴン・スティルスの名曲“Love The One You're With”への繋ぎは鳥肌モノ。ニューオーリンズR&Bメドレーもかなりエグい。どちらかというと初期のインスト時代が好みだったけど、そんなオレの好みなどブッ飛ばしてくれました。だからライヴ盤は最高です。
で、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズといえばもちろん不朽の名盤『Live!』。しかし『Talkin' Blues』(Island)がスゴい。インタヴューや未発表曲で構成された編集盤だが、73年のUSツアー中に録音されたスタジオ・ライヴがヤバい。一切の無駄を排したアレンジから、オリジナル・ウェイラーズの殺気が伝わってくる。両方聴いてはじめてウェイラーズのことがわかった気がした、そんな一枚。
そして99年の高円寺・JIROKICHIでの素晴らしい演奏を収録したバンバンバザールの『Highlight』(BAN BAN BAZAR)は、名カヴァー曲“歌は廻る”の冒頭で〈みんないらっしゃい~♪〉に桂三枝師匠のパンチライン〈いらっしゃ~い〉が付け加えられていたのだった! だからライヴ盤って最高。それじゃ、また会おう!
PROFILE
サイトウジュン
YOUR SONG IS GOODのオルガン担当/リーダー。最新作の『HOT! HOT! HOT! HOT! HOT! HOT!』(KAKUBARHYTHM/NAYUTAWAVE)はずっとリリース中。4月23日にニュー・シングル『THE ReACTION E.P.』を投下! 詳細はブログ〈http://www.kakubarhythm.com/ysigblog/〉をチェック!