
GUIDO MANUSARDI TRIO 『Introduction』 Pentaflowers(1987)
イタリアきっての名プレイヤーによる円熟期の名盤だ。痛快かつ明快な男気溢れるこのピアノ・トリオ作品は、随所に垣間見えるモーダル、そしてワルツのスタイルが魅力で、彼が世界レヴェルで一流のピアニストであることを再認識させてくれる。
(大江)
ROMANO MUSSOLINI QUINTET 『Happiness Has Your Name』 Pentaflowers(1995)
あのムッソリーニ首相の息子としても知られる鍵盤奏者のロマーノが、同じく名手のチッチ・サントゥッチらを従えたクィンテット作品。洗練度の高いプレイを披露し、モダン・ジャズの粋を余すことなく表現している。
(桑原)
GERARDO FRISINA 『Hi Note』 Schema(2003)
ニコラ・コンテと並ぶスケーマの中心的存在であり、近年におけるシーン隆盛の立役者。ラテン色が濃厚なジャズに、クラブ・カルチャー通過後のDJ的センスを注入したサウンド・メイキングが真骨頂。生音重視のファットで力強いトラックはフロア映えも抜群だ。
(吉村)
NICOLA CONTE 『Other Directions』 Blue Note(2004)
イタリア音楽界きってのお洒落サウンド・クリエイターが、DJ活動などで培ったセンスを遺憾なく発揮し、ミュージシャンを従えて50~60年代モダン・ジャズへの憧憬を具現化した作品。後のクラブ・ジャズの流れを決定付けた金字塔的な一枚でもある。
(吉村)
HIGH FIVE QUINTET 『Jazz Desire』 Via Veneto(2004)
欧州ジャズ界を代表するトランペッターのファブリツィオ・ボッソがイタリアの若手を率いて制作した、〈伝統回帰&継承活動〉ともとれる正統派ハード・バップ作品。情熱的でありつつスタイリッシュで歌心溢れるフレージングはイタジャズならでは。
(高木)
IDEA6 『Metropoli』 Dejavu(2005)
いまのイタジャズ界を牽引するパウロ・スコッティが、黄金期のジャズを現代に蘇らせることを目的に立ち上げたプロジェクト。すでに70代半ばに達しているジャンニ・バッソやディノ・ピアナといった名手たちの健在ぶりを示した本作は、クラブ方面からの支持も高い。
(吉村)
QUINTETTO LO GRECO 『Snap Count』 Schema(2006)
近年のイタジャズ重要作を支える鉄壁のリズム隊、ロ・グレコ兄弟。ソウルスタンス名義ではフロア仕様のブレイクビーツを展開しているが、この編成では新しいモダン・ジャズの形を追求している。ウェイン・ショーターのカヴァー“Yes And No”がクール。
(高木)
MARIO BIONDI AND THE HIGH FIVE QUINTET 『Handful Of Soul』 Schema(2007)
渋くもまろやか・・フランク・シナトラ~マーク・マーフィーの系譜にあるジェントルな歌声。現在進行形のイタリア男性ヴォーカルの決定版といえる本作は、ジャズの範疇を越えてモンスター・ヒットを記録。
(吉村)
LTC 『A Different View』 Ricky-Tick(2007)
ニコラ・コンテのコンボでも活躍するピアノ・トリオの初作。インテリジェントな佇まい、そして耳に残る洗練度の高いメロディーはこの国の先達たちから受け継いだもの。クリック音のようにジャストな鳴りのリムショットが心地良い、実に今日的な作品だ。
(高木)