今月は絶対的にマストなブツだけを紹介しよう。まずは、ギャンブル&ハフが率いたフィラデルフィア・インターナショナルのレアなシングル曲など満載した充実のコンピ『Conquer The World : The Lost Soul Of Philadelphia International Records』(Sony BMG)。バニー・シグラーやフューチャーズ、ルース・マクファデンらの歌声が放つエモーションは、内容の稀少性以前に素晴らしいものだ。
貴重という意味では、ソニー周辺音源からモダン・ソウルのレアな良曲を選りすぐった日本編集のコンピ『The Lost Soul Gems』(ソニー)には脱帽! 初CD化曲なども多いけど、2枚組をどこまで聴き進めても素晴らしい楽曲しか出てこないのが凄い。これは家宝に認定!
最後はオーティス・レディングの秘蔵モノで、65年の名作に別テイクやライヴ音源などを加えまくった2枚組のリマスター盤『Otis Blue : Collector's Edition』(Atlantic/Rhino/ワーナー)を。まあ、オーティスについては全作品を聴くことから始めてほしいけど。