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第13回――四の五の言わずにタイトゥン・アップ!

連載
四の五の言わずにタイトゥン・アップ!
公開
2008/08/14   01:00
更新
2008/08/14   18:28
ソース
『bounce』 301号(2008/7/25)
テキスト
文/サイトウジュン(YOUR SONG IS GOOD)


ユアソンのサイトウジュンが、大好きな音楽について語りまくる連載の時間だよ!



アルバムのレコーディングも『THE ReACTION E.P.』のレコ発ツアーも終了。肋骨骨折&全身青アザだらけで途方に暮れながら、なぜか初めて自分で買ったCDのことを考えていた。86年、なけなしの小遣いで買ったのはあのジグ・ジグ・スパトニックのファースト・アルバム『Flaunt It』(EMI)。〈EMIの社運を賭けた契約金ウン億円の新バンド〉やら〈ピンク色のヤシの木ヘアのリーダー、顔面網タイツのヴォーカル〉やらと音楽誌でド派手に書き立てられていた記事のおかげで右も左もわからない中坊の自分は完全に昇天ですわ。ということで、再確認のため再購入。で、久しぶりに聴いた彼らはエレクトロでパンクでT・レックスで、なにより中坊の頃と聴いた印象がまったく一緒で、やっぱり本当にしょうもなかったところが最高。シド・ヴィシャスとある意味同じ。これは上級者向けやと叫ぶ。

で、同時に今頃購入したのはバッド・ブレインズの80年のレア・セッションを収めた『Omega Sessions』(Victory)。スウィートで燃えるっていうパンクとレゲエが最高の形で融合した名曲“Stay Close To Me”(ファースト・シングル“Pay To Cum”のカップリング)がCDで聴けるのがスゴイ。そして気付いている人もいるでしょうが、この5年後に出る“I Against I”をもう完成させているんです。危険すぎる。

最後はダムドの3作目『Machine Gun Etiquette』(Chiswick)。ボーナス・トラック“Smash It Up”のカラオケ・ヴァージョンでシンガロング! 燃えた!

ということで、こんな買い物をしましたってお話でした。アァァァ!! じゃまた会おう!!

 

PROFILE/サイトウジュン



YOUR SONG IS GOODのオルガン担当/リーダー。YSIGの考えるパンク・ロックが詰まったニュー・アルバム『THE ACTION』(KAKUBARHYTHM/ユニバーサル)がリリース! インタヴューレヴューも必見です。この夏もフェス他諸々で激烈なノリをお届け! 詳しくは〈www.kakubarhythm.com/ysigblog/〉で!