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第4回――エクストリーム、完全復活!

連載
OSHIETAL
公開
2008/08/21   23:00
ソース
bounce 301号(2008年7月25日発行)
テキスト
文/山口 コージー


今月の〈OSHIETAL〉では、13年ぶりのニュー・アルバム『Saudades De Rock』を発表するエクストリームの軌跡を教えたる! ハード・ロックが世界を席巻していた89年、ファンク色溢れる独自のサウンドでデビューを飾った彼らは、翌年に歴史的名盤『Extreme II:Pornograffitti』を発表。さらに93年にはオーケストラなどを導入したコンセプト・アルバム『III Sides To Every Story』で頂点を迎えることとなる。だが、95年作『Waiting For The Punchline』で贅肉を削ぎ落とした素晴らしい作品を完成させるも、グランジ/オルタナの波に呑まれて失速。バンドの頭脳であったヌーノ・ベッテンコート(ギター)の脱退により、消滅してしまう。

その後、ゲイリー・シェローン(ヴォーカル)はサミー・ヘイガーの抜けたヴァン・ヘイレンに加入、ヌーノはモーニング・ウィドウズやポピュレーション、さらにはペリー・ファレル率いるサテライト・パーティーなどで幅広く活動したが、それらと並行して、2004年にエクストリームの再結成が実現。そして、このたびの新作完成に至ったわけだ。で、これが実にヤバイ! 往年のファンク・メタルと美しい旋律、切れ味鋭いギター・サウンドなどなど、これまでの歩みを凝縮したかのような内容なのだ! 〈この興奮はいったい何事だ?〉と聴いた者すべてが思わずにはいられない、そんな渾身の復活作! これを聴かずしてメタルをカタルべからず!



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