ユアソンのサイトウジュンが、大好きな音楽について語りまくる連載の時間だよ!
もうね、最近はコレばっかり。サークル・ジャークス『Group Sex』(Frontier)。このアメリカン・ハードコア、クラシック中のクラシックになぜ再び夢中なのか。やたらドライなギターにムチャンコなドラム・フィル、曲の短さ、ツンのめり感、トンチの効いたアレンジ、もちろんそれらは重要な要素ですが……ここにきてこんな結論が出た。キース・モリスの声! これはやっぱり燃える! 改めて聴くとエラいソウルフルに思えて仕方がなかった。どパンク・ロックな唄い方に違いないけど、歪みながら思いっきり張り上げるところはアリシア・キーズばりにグッとくるわけで、この稀代のパンク・シンガーに〈艶〉を感じてしょうがない。どうやら自分のなかでソウル・ミュージックになってしまったようですわ!
で、燃える唄い手といえば、ロイド・プライス。初期ロックンロールなスペシャルティ時代もスゴイけど、ビッグバンドを従えたこのABC時代がヤヴァイ。『Mr. Personality』(ABC)ではジャズ・スタンダードに対して全然ジャズじゃない唄い方をブチかまし、それに煽られてかバックの演奏もキッレキレ。結果、激烈なスウィンギン・チューンに。ニューオーリンズ出身だけにカリビアン・ナムバーも飛び出すミクスチャー具合もダイナマイト!
で、最後は大好きな曽我部恵一BAND『LIVE』(ROSE)を。アカペラで炸裂する“ジュークボックス・ブルース”。曽我部さんも最高のソウル・シンガーっす!! それじゃ、また会おう!!!
PROFILE/サイトウジュン
YOUR SONG IS GOODのオルガン担当/リーダー。YSIGの考えるパンク・ロックが満載の激!つんのめり盤『THE ACTION』(KAKUBARHYTHM/ユニバーサル)がリリース中! 現在そいつを引っ提げたワンマン・ツアーを全国各地で激烈にお届けしてます! 詳しくは〈www.kakubarhythm.com/ysigblog/〉で!