初めてのアルバムと映画サントラで大忙し!
カリフラワーズとして10年間活動してきたヴォーカル/ギターのナカムラが、バンド解散後に結成したモアリズム。そのファースト・アルバムとなる『笑う花』がリリースされた。ブルース、アーリー・ジャズ、スウィングを音楽性のベースとしたアコースティックなサウンドと、三多摩的生活感をフィルターに通したような独特の情緒とロマンに溢れた歌が全編に敷かれている。表題曲や“スープ”、イノトモが数年前からカヴァーしている“恋の数え唄”など、決して派手さはないが優しく、深く、胸に沁みる名曲揃いだ。
また時を同じくして発表されたのが、サントラ『ディア・ドクター』。カリフラワーズ時代から、ナカムラは西川美和監督作品の映画音楽をすべて手掛けてきたが、今回の最新作もモアリズムとして担当した。こちらはファンクやジプシー・スウィングなど自身の音楽性の幅を存分に発揮し、モアリズム自身の作品とはひと味違う魅力を見せている。また映画のエンディングに起用され、新作とサントラとを繋ぐ存在なのが“笑う花”。〈どんな道草にも/花は咲く〉とリフレインするこの曲が、スクリーンのなかでどう響くのか?