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第513回 ─ THE ROLLING STONES STILL SHINING!

連載
NEW OPUSコラム
公開
2009/07/01   18:00
ソース
『bounce』 311号(2009/6/25)
テキスト
文/鈴木 智彦

彼らが世界一のライヴ・バンドだということを証明してくれる、最強のロック映画!

  ローリング・ストーンズの活動歴はもうじき半世紀にも達する! こりゃ長い。よってミック・ジャガーもキース・リチャーズもチャーリー・ワッツもとっくに還暦過ぎ。いちばん若いロニー・ウッドだって、このライヴが記録された2006年当時はすでに還暦に達していたはずだ。そんなストーンズを、マーティン・スコセッシという監督──熱烈なストーンズ信奉者であり、なおかつメンバーも全幅の信頼を寄せる映画界切ってのミュージック・ラヴァー──が、映像面でも、また音響面でも、こだわり抜いたセットを用意して撮影したライヴ・ドキュメンタリー映画「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」。モチヴェーションやコンディションが最高の状態であるストーンズのパフォーマンスを捕らえた、〈史上最高のロックンロール・スペクタクル・ムーヴィー!〉との高い評価を公開と同時に世界中で受けている。


  収容人数2800人という小さな劇場をわざわざ選択し、最高に贅を尽くしたカメラ(18台以上ものカメラが入っている!)&録音機材をセッティング、しかも撮影当日までステージのセットリストが監督やスタッフの元に届けられないという緊張感漲る事態まで演出(おそらくミックのアイデアでそうしたのでは?)。そんな万全の準備が施された本編からは、近年ずっと健康管理を心掛け、ストイックな食生活を送っているミックとキースの(若い頃は不摂生の権化と呼ばれたキースも現在はオーガニックな食事しか摂らないそうだ)、一生現役のロックンロール・ライヴ・バンドでありたい!という物凄い執念がひしひしと伝わってくる。2人の若々しく華やいだステージングに牽引されて、バンド全体のアンサンブルも完璧! 映画を観終えた後に〈期待してた以上だったね〉という会話があちこちで熱く交わされていたのを僕はこの目と耳でしっかり確認している。そんな〈シャイン・ア・ライト〉と、デジタル・リマスター化されての再登場となる81年の全米ツアーを記録した名作ライヴ映画「ザ・ローリング・ストーンズ レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」の2本のDVDを体験すれば、彼らが世界一のロックンロール・ライヴ・バンドと呼ばれる理由がよくわかるはずだ。

▼〈シャイン・ア・ライト〉に登場するアーティストの作品。