YOUR SONG IS GOODのサイトウジュンが大好きな音楽について語りまくる連載。今月も熱くまくし立てます!
なんかわかんないけど、すごくグッときます!(笑)
マツイ君の誕生日を祝う。現場に到着すると、その夜の主役・マツイ君がなにやらカッコ良い曲をブン回していたので、〈これ誰?〉と訊くと〈ボーイ8ビットやねん〉との答えが。で、おもむろに別の曲へ――ムムム、この曲も良い。〈これは誰?〉とふたたび彼に尋ねると、〈いや実は……これもボーイ8ビットやねん〉と照れながら言い放った(笑)。ガーン! マツイ流ボーイ8ビット2枚使い。もしこれがセックス・ピストルズだった場合“Anarchy In The UK”から“Bodies”へ繋ぐ、そのタイミングで〈これ誰?〉って質問されてるような状況……と考えるとマツイ君、君は相当に熱い(笑)!
という出来事がありつつ、数時間後のイームラ君のスピンが実にヤバかった。高速カリプソの連打~シャッフル・ロックンロール・チューン。これが鳥肌モノ。訊けば〈え? ビリー・ジョエルだよ〉だって。さっそく後日、該当アルバムの『Glass Houses』(Columbia)を鬼聴き。80年のタイトなロックンロールが満載。こんなアルバム教えてくれたイームラ君はやっぱ熱い。
で、熱いと言えば、昔バズコックスの良さを一向に理解しない自分に業を煮やしたオークラ君がわざわざベスト・テープを作ってくれたんだった。シングル集『Singles Going Steady』(EMI)を改めて聴くと、やっぱオークラ・セレクションの曲がグッとくるんだわな。
さらに言うと、大好きな映画「ビッグ・リボウスキ」で使われてたボブ・ディランの曲は“The Man In Me”で『New Morning』(Columbia)に、名曲“Forever Young”は『Planet Waves』(Asylum/Columbia)に収録されていて、そのタイトルを聞いた直後の〈思いのほかスペイシーですね〉っていう素人丸出しな戯言をゲラゲラ笑いながら教えてくれたサカイ君も相当熱いな。
あと『Never Gonna Touch The Ground』(Ernest Jenning)が最高すぎるスティル・フラインのインディー・ファンカラティーナ七吋皿は京都のタカハシ君が夜中にこっそりメールで教えてくれたのです。熱い!
で、たったいま部屋から出てきた、地元の友達ノボルが上京後の自分にくれたハガキを見ている。そこに描かれた絵〈帰ってきたら遊ぼうぜ! ポレール←意味ナシ〉っていうのを見ながら、今回は〈やっぱ持つべきものは友達だぜ〉っていう、とんでもないオチを考えている自分がここにいます。それじゃ、また会おう。
▼文中に登場した作品を紹介。
左から、ビリー・ジョエルの『Glass Houses』(Columbia)、バズコックスの『Singles Going Steady』(EMI)、ボブ・ディランの『New Morning』(Columbia)、『Planet Waves』(Asylum/Columbia)、スティル・フラインの『Never Gonna Touch The Ground』(Ernest Jenning)
PROFILE/サイトウジュン
YOUR SONG IS GOODのオルガン担当/リーダー。YSIG初のDVD「PLAY ALL!!!!!!」(KAKUBARHYTHM/ユニバーサル)が大好評リリース中! 3枚組を容赦なくPLAY ALLセヨ! もちろん激!つんのめりアルバム『THE ACTION』も相変わらず絶賛リリース中! 最近は新曲作りで都内に潜伏しています! あれこれの詳細は〈www.kakubarhythm.com/ysigblog/〉で!