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ひよこNo.15 NaLas

連載
ROCKひよこ組
公開
2009/07/22   18:00
ソース
『bounce』 312号(2009/7/25)
テキスト
文/タマコ


タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!




みなさ~ん、コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコでございます。最近イイ汗かいてますか? タマコはいろんなところからスゴイです! さて、今回のひよこさんは東京シティーの3人組、NaLas。2002年に同じ音楽サークルで知り合ったというこの子たち。2005年に『STONES EP』を発表後、しばらくの修行を経てこのたびミニ・アルバム『TEENAGE LATER』(PERFECT)をリリースしました!

「結成当初からとにかく人と違うことがしたかった。例えば、古い音楽や新しい音楽を自分たちのセンスでミックスしてオリジナリティーを持っていたフリッパーズ・ギターみたいに。これまでもさまざまな音楽をミックスして作ってきたけど、それはロック・フィールドのなかだけでのことだったんですよね。でも今回はそれをもっと広げていきたくて、ロック以外のフィールドを意識して作りました。それでEccyくんにもリミックスで参加してもらったんですよ」(山口憲邦、ヴォーカル/ベース:以下同)。

前作では同時期に盛り上がっていたUK勢とシンクロするようなガレージ・ロックが全開でしたが、新作ではそのゴリっとした感じも残しつつ、よりフィジカルでダンサブルなノリが加わって、ついにNaLasの音が出来上がった!って思います!

「ジャスティスやティン・ティンズ、ディジー・ラスカルからも刺激を受けてます。あと、フランスなんかの音楽ってUSやUKのアーティストにはないちょっとズレた魅力があるから、そういう影響もあるかな。新作の曲にはパンキッシュでプログレッシヴでダンサブルな感じを出したくて。わかりやすく言うとノイ!とPILとピクシーズが同じステージにいて、それをケリー・オケレケ(ブロック・パーティー)が仕切って音を作った、というイメージです」。

確かに冒頭の“Introducing…”なんてそんな感じ! でもNaLas色が出来つつあるとはいえ、まだまだ形を変える余地を残しているサウンドな気がします。

「僕たちなりにクリエイティヴであり続けたいです。偉大な先人たちの焼き直しにならず、しかもアングラにならずに、ポップなアイコンとして刺激的な音楽を作っていきたい」。

よし! 良いコメントいただきました~! ではまた次回☆



ひよこ組のおともだち



踊ってばかりの国 『おやすみなさい。歌唄い』 mini muff

冒頭曲の歌い出しでフォーリン・ラヴ!させた神戸の少年たち。本当は独り占めしたいけど……紹介します。サイケに彩られたポップで毒のあるフォーク・ロックが実に味わい深くて、清志郎風味のヴォーカルも魅力的! 好きです。

 

PLASTICZOOMS 『CHARM』 felicity

とってもおしゃれ感満載のモード系バンド。インダストリアルな匂いもするポスト・パンク・サウンドで、エラく攻撃的なノイズやビートにヤラれます。ちなみにベースくんは前回紹介したLillies and Remainsのサポートをやっていたりも。

 

空中ループ 『夜明け、光』 transloop

心が漂白されていく……とはこういう感じ? バンド・サウンドに美麗な電子音やストリングスを採り入れた、優雅なポップソングがたっぷり。なかでもラテンのビートに絡むチェロの響きが印象的な“imago”のハイブリッド感は新鮮です!

 

FRIDAYZ 『LOCALISM』 THRASH ON LIFE

テンション高すぎな山形はマッド・シティー(らしい)酒田の5人組。ファストなスカ/ハードコアで全力疾走し、ツイン・ヴォーカルの暑苦しいシャウト合戦も潔し! 聴き心地はポップだし曲展開もユニークだし、楽しいったらない!

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