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第93回 ─ チルアウト&ゆるアウト

連載
Discographic  
公開
2009/07/29   18:00
更新
2009/07/29   18:46
ソース
『bounce』 312号(2009/7/25)
テキスト
文/櫻井 誠、ヤス2B

人それぞれみんな自分の速さで、自由気ままに急がずゆっくり、のびのびのんびり行けばいい~♪ この季節に似合うゆるチル盤を集めてみたよ!

 チルアウトと申しましても、メインフロアで機能するダンス・トラックとは真逆の穏やかな気分に寄り添うクラブ・ミュージックがどうこう……とか、厳密な定義は気にしなくて構いません。今回はバレアリック~オブスキュア・ディスコ~コズミックな逸品を中心に、チリンでリラクシンで、陶酔と酩酊が越天楽の有頂天の宇宙へと誘ってくれるような、ゆるくて気持ち良い最近の作品を紹介しています。リラックス、レイドバック、カーム・ダウン、のんびり、ほっこり、癒し系(死語)、どう呼んでも結構です。夕涼み、真昼、夜明け、山の上、ラウンジ、砂浜、時間も場所もどこでもいいでしょう。陽射しが厳しくなってきたら、そんな感じでまずは一枚……。*轟ひろみ

MEANDERTHALS
『Desire Lines』
 Smalltown Supersound(2009)
イジャット・ボーイズとリューネ・リンドバークらによるバンド・プロジェクト。毒々しいエフェクトでキメるいつものディスコ・リエディットとはだいぶ趣を変えた生楽器主体の優しいチル作品になっていて、スミス&マッドらの作品とも共振する内容です。*櫻井

『Balearic Beach Session Selected By Alfredo』 Bright Sales(2009)
古き良き時代のイビザを知る、オリジナル・バレアリックDJのアルフレッドによるミックスCD。以前ミニストリー・オブ・サウンドから出した2枚組はイビザ・クラシック的な内容でしたが、今回はほぼ2000年代の作品で構成されています~。*櫻井

THE GLIMMERS
『Disko Drunkards』
 HOSTESS(2009)
ディスコ好きが高じて、グリマーズがついにバンドを結成。オリヴィア・ニュートン・ジョン“Physical”の気怠いニューウェイヴ調カヴァーなど、朝起きてアニメやドラマの再放送に続けて〈いいとも〉観てたら1日終わってた……って感じな学生の夏休み的一枚。*ヤス2B

小島大介
『Ultramontane』
 AWDR/LR2(2000)
Port of Notesなどで活躍するギタリスト、小島大介によるアコギ・アルバム。爽やかで美しく、リラックスしたムードのなかにも少し切ない感じを演出。女子とのドライヴで、青い空に伸びる海岸線あたりでこの一枚がカーステから流れたら……そりゃ~もう間違いないっすよ。*ヤス2B

D. LISSVIK
『7 Trx + Intermission』
 Information(2009)
スウェーデンのバレアリック・ロック・ユニット、スタジオの片割れによるソロ作品集。ほぼギターとパーカッションのみという構成ながら、渋くて味わいのあるダウンテンポ作品になっています。これをベースにきちんとアルバムを作ったら凄いのが出来そうな感じですね。*櫻井


QUIET VILLAGE
『Silent Movie』
 !K7(2008)
マット・エドワーズ(レキッズ)とジョエル・マーティンが結成したサイケデリック・モンド・ラウンジ・プロジェクト。アルバム全体をほぼサンプリングとリエディットで作り出したというだけあってフェイク感たっぷりですが、そこを楽しめるのが大人ってもんでしょう。*櫻井