人気沸騰の鋼鉄連載〈OSHIETAL!〉、今月はスレイヤーを教えたる! 81年の結成以降、常にシーンを牽引してきた最重要バンドなわけだが、なかでも速さと激しさを究極の形で提示した3作目『Reign In Blood』(86年)は、その後のメタルの在り方を変えたと言っても過言ではない! そんな〈スレイヤー・マナー〉が、ハードコアをはじめとするすべての爆音シーンに影響を及ぼしていることはキッズ諸君もよくご存知だろう! そう、〈激しくてナンボ〉なイケイケ・スタイルで、常に民衆を震え上がらせてきたのである!
そんな彼らから3年ぶりに新作『Worlds Painted Blood』が届けられた! その内容を簡潔に言い表すと、ズバリ邪悪で生々しい! たっぷり時間をかけて作られた過去のアルバムと違い、今回は曲作りから肉付けまでを迅速に行ったとのことで、ライヴさながらの興奮が詰め込まれているのだ! ちなみに、ケリー・キングの大親友である故ダイムバッグ・ダレル(パンテラ)が最期に弾いたギターを、チューニングそのままで使用しているという美談もアリ! チョーキングで聴ける鋭い叫びに、男泣きは禁じ得ないだろう! また、新作に先駆けて86年以降のカタログもリイシューされたばかりなので、いまこそスレイヤーの軌跡をチェックするチャンスだ! これらを聴かずしてメタルをカタルべからず! そして皆で血まみれになろうじゃないか!
▼このたびリイシューされたスレイヤーの作品。