冬でもアツイ鋼鉄連載〈OSHIETAL!〉、今回はキッスを教えたる! 74年にNYから登場するや、激しくもポップな楽曲と奇抜なメイクが老若男女から支持を受けるというメタル界初の偉業を成し遂げ、77年作『Love Gun』以降は世界を舞台に大活躍。途中メンバーの交代や素顔の公表といった危機（!?）に直面するも、バンドは常にシーンの最前線を走り続けてきた。そして96年、オリジナル編成&ばっちりメイク仕様に戻ると、98年には『Psycho Circus』で全米3位に輝き、自身のチャート記録を見事更新。その後、2000年の解散ツアー～解散宣言の撤回～メンバー・チェンジ……とファンとしてはヤキモキする時期がしばらく続く……が、このたび何と11年ぶりのニュー・アルバム『Sonic Boom』がお目見えしたのだ!
力みがちだった前作に比べて、今回は120％キッスを出し切っている印象。そう、誰もが待ち望んだあの音が甦っているのだっ! ピーター・クリス（ドラムス）とエース・フレーリー（ギター）の不在は寂しいが、バンドが本来の音を取り戻した意義は大きいだろう。なお、チャート・アクションも好調で、全米2位とまたまた記録を更新! デビュー35年目にしていまが全盛期だなんて、実に頼もしいじゃないか! そんなこんなで巷はキッス・フィーヴァーで大変なことになっているわけだが、その熱気をより楽しみたい方にはエースの新作『Anomaly』や、ポール・スタンレー（ギター）の最新ツアーを収めたDVD「One Live Kiss」もオススメしておこう! 地獄のエンターテイナーを知らずしてメタルをカタルべからず!
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