タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!
みなさ~ん、コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任の……2010年はもっとイケてるアデージョをめざすタマコです。ますますお寒うございます。さて今回のひよこさんは、2010年1月20日にファースト・アルバム『SuiseiNoboAz』(SuiseiNorecoRd)をリリースするSuiseiNoboAz(スイセイノボアズ)! 好きなSF小説から拝借したというユニークな名前を持つ、2007年生まれの3人組で、2009年には〈フジロック〉の〈ROOKIE A GO-GO〉に出演して話題になりました。ナンバーガール~初期ZAZEN BOYS直系の無骨でちょいへヴィーなアンサンブルを軸に、サイケなムードも纏ったニューウェイヴ~オルタナ風味の音がタマコのお気に入りなんです!
「スリーピースで過剰なことがやりたかったんです。シンプルなことをとんでもない勢いでやりたくて、今回の作品も過剰でリズミックなものにしようと思いました。54-71の演奏をバックに高田渡が歌ったら格好良さそうだな……とか考えてみたり」(石原正晴、ヴォーカル/ギター:以下同)。
冒頭の“水星より愛をこめて”など、呪文のようなラップのような語りのようなヴォーカル・スタイルの曲もあれば、“my disco”みたいにメロディアスなものもあって、特に後者はどことなくフォーキーな匂いが……と感じていたので〈なるほど!〉という感じ。また、今回は何と向井秀徳(ZAZEN BOYS)がプロデュースしていたりも!
「とても勉強になりました。向井さんには何だかんだワガママも聞いてもらえて、とてもありがたかったです。デカイ男だなあと思いました。レコーディング自体はしんどかったですけど、苦労っていう感じではなかったです。向井さんもジャッジしてくれたので迷う場面もそんなになかったですし。あと、やるなら極端にやり切ったほうがいいことに気付きました。そのほうが伝わりやすいなと」。
さらに素晴らしいことに、2010年の夏に公開予定の映画「カントリーガール」の音楽を任されるなど今後ますます注目を集めそう! 「これからもたくさん良いものを作っていきたいです!」という水星ちゃん共々、2010年の〈ROCKひよこ組〉もよろしくお願いします! ではまた次回☆
ひよこ組のおともだち
Champagne『Where's my potato?』 RX
まずはルックスがイイということで、女の子はチェックしましょう! メロディックやUKロックの匂いを漂わせた、とにかくパワフルなサウンドが最大の武器で、プライマル・スクリームへのオマージュみたいな曲も……気になります。
チーナ『Shupoon!!』 SOPHORI FIELD
ヴァイオリンとコントラバス、ピアノをメインに据えた5人組のミニ・アルバム。軽やかにドライヴする力強いサウンドが特徴で、女性シンガーはいるけどヴァイオリンが第2の歌となって軽やかに躍っています。カラフルな音色に心ウキウキ!
Antelope『Aren't we alone?』 Antelope
目を覚ますと靄のかかった森にいて、妖精&小人と戯れてきました――てな感じの京都の4人組による初作は、エレクトロニカ~シューゲイザー風味の幻想的な音がイイ! sleepy.ab好きはド真ん中ですよ。いっしょにウトウトしよう!
ひらくドア『He Luck Door』 VYBE
甘酸っぱくてセンティメンタルで胸キュン――この作品にぴったりの言葉を並べてみました。ブリティッシュ・ビートとギター・ポップを混ぜ合わせ、足取りも軽くプレイする4人組。カジヒデキ級のキラメキ世界へと続くドアは全開で~す!