ダークでスウィートなチカーノ作品はどうかの?
数年前から勢力を拡大し、ここにきて絶好調な北カリフォルニアのレーベル、サヴ・イット・アウト。首領ビッグ・トーンの最新作『The Code Of Silence』とか、紅一点ダヴィーナのエロ名作『On Some Real』がそのスジで高い評価を得たことも記憶に新しいはずさ。そんなわけで、今回到着したレーベル・コンピ『Sav It Out Vol. 2: Street Starz N Block Monstaz』にも注目ってわけだ。渋い語り口や劇的なビートの端々からドロリとした重さが滲んできて、爽やかなLA産とは雰囲気が真逆。ブラザ・リンチ・ハングみてえだぜ。で、甘~いダヴィ嬢の歌声が野郎どもの殺伐とした嘆きを癒すかのようで、そんな合わせ技もクセになるんだよな……湿度の高いGサウンドが欲しい奴らには絶対的にオススメだぜ。
▼SAV IT OUTの近作を紹介。
左から、コンピ『Sav It Out Vol. 2: Street Starz N Block Monstaz』、ビッグ・トーンの2009年作『The Code Of Silence』、ダヴィナの2006年作『The Last Laugh Is Mine』、同2009年作『On Some Real』(すべてSav It Out)