自作や自身の運営するRevolutionからの海外アーティスト作品だけでも膨大なVOLTA MASTERSだが、外部でのリミックス・ワークも数多く、そのフィールドごとにリスナーの既聴感をくすぐる作りを貫いている。例えばグッド・ピープルの“Bump That”はBUDDAH BRANDのアレと同ネタの気持ち良すぎる出来だったり……。最近は日本人アクトとの仕事も増えていて、RICEにはブルーハーツ“君のため”を(ヒロトの歌ごと!)サンプリングという荒技を施していたりもして……いちいちおもしろいのである。また、土屋アンナのリミックス盤では“cocoon”をスムースなR&B調に仕立てていたり、今後は歌モノ方面の活躍も期待できそうだ。
▼関連盤を紹介。
左から、グッド・ピープルの2007年作『Long Time Coming』(ジェネオン・ユニバーサル)、プリサイズ・ヒーローの2007年作『Particle』(Pヴァイン)、RICEの2009年作『今日の扉』(Revolution)、土屋アンナの2009年作『ヌーディー・リミックス・ショウ!』(MAD PRAY)