『King Solomon』 Atlantic(1968)
現在は2in1のリイシューで入手できる、アトランティック後期の名盤。南部録音を含み、ゆったりと歌うバラード“Take Me(Just I Am)”、ブルージーな味わいの“Someone Is Watching”など、60年代サザン・ソウルの見本市的な作品だ。
『That's Heavy Baby: The Best Of The MGM Years 1971-1973』 Raven
70年代初期に在籍したMGMでの作品集。ロック曲などのカヴァーに加え、ジーン・ペイジと組んだサントラ『Cool Breeze』からのファンキー曲など、アイザック・ヘイズやバリー ・ホワイトにも通じる迫力で新境地を見せている。
『Soul Of The Blues』 Black Top/Pヴァイン(1993)
〈バーク、ブルースを歌う〉的な企画色の強い一枚(掲載しているのはブラックトップ原盤作の新装盤)。ロイ・ブラウンのジャンプ・ブルース曲などを陽気なニューオーリンズ調で歌うが、バークらしい泣きのバラードもある。
『Don't Give Up On Me』 Fat Possum/Epitaph(2002)
ヴァン・モリソン、ブライアン・ウィルソン、エルヴィス・コステロといったロックの大御所からの楽曲提供を受け、太く枯れた声で歌い上げた名盤。エピタフ傘下からの作品でもあり、ロック人脈からのバーク人気を裏付けた意義深い一枚だ。
『Like A Fire』 Shout!Factory(2008)
エリック・クラプトン、ケブ・モー、ベン・ハーパーらが楽曲提供もしくは演奏で参加した今作は、〈バーク、名ギタリストたちと出会う〉といった趣のアルバム。アメリカのルーツ音楽を探るようなオーガニックな肌触りの好盤だ。