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agraphの長い一日(?)

連載
bounce編集部のイマココ。
公開
2010/11/01   22:37
更新
2010/11/01   22:38
テキスト
文/土田真弓

 

agraph_A

 

agraphこと牛尾憲輔さんの取材に行ってきました。

前作『a day, phases』ではアンビエントなベッドルーム・テクノを、
新作『equal』ではグッとエレクトロニカに寄った叙情的なサウンドスケープを提示した彼。

そして、今回のアーティスト写真が以下のような雰囲気なので、
とても物静かな方だったらどうしよう……とか心配していたわけですが、そんなはずはなく。

 

agraph_A

 

実際に対面してみたら、
電気グルーヴの「メロン牧場」やライヴDVDに出てくる〈牛尾くん〉でした。
あたりまえですね。

インタヴューでは、小首をかしげたアーティスト写真がネタに思えるぐらい(失礼)の饒舌さで、
本人いわく〈ものすごく人に説明しづらい〉というコンセプトありきの本作について、
明快に説明してくれています。

そのコンセプト〈equal〉に迫る話のなかで、

「夜の海を見たり、丘の上から夜の街を見下ろしたりっていう経験があって……」

という例えから始まるくだりがあるのですが、
その話を聞きながら個人的に考えていたのは、
一寸先も見えないほどの真っ暗闇のなかにいると、
自分自身すらも〈いない〉感じがするというか、
主体と客体との境界があいまいになる感覚があるというか……、
そういうことかなあと思ったのですが、わかりづらいですかねー。どうでしょうね。

ちなみにご本人は、自分でも途中で何を言ってるのかわからなくなる(笑)とおっしゃってまして、
説明しづらいことを説明しまくった(でも、すごくわかりやすい説明だった)取材が
終わった瞬間に〈やったー!〉と快哉を上げておりました。
長丁場だったというこの日の取材、bounceは大トリだったのでした。お疲れさまでした。

そんなインタヴューは明後日更新です!
卓球さんとの出会いから今作に至るまでのagraphヒストリーをたっぷりとお届けしますよ。
お楽しみに!

 

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