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ウィメン・イン・ジャズ

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公開
2010/11/05   20:56
更新
2010/11/08   12:20
ソース
intoxicate vol.88 (2010年10月10日発行)
テキスト
text : 佐藤正彦

ジャズの女神(ヴィーナス)達に逢ってみないか!?

〈ジャズ〉という言葉は特別な響きを持っています。それは〈表現〉というニュアンスに近いかもしれませんね。そしてそれは長きにわたって〈ジャズ・ミュージシャン〉という誇りに満ちた職業の核(コア)になっているのです。

〈ヴィーナス〉は愛と美の女神。そのLoveとBeautyは見た目の美しさだけではなく女性の持つ思いやりや、情、繊細な表現力を愛と美という言葉に置き換えたものなのでしょう。『Women in JAZZ』はそんな女神たちに出会えるイヴェント。

これは「途上国の女の子に笑顔を!」というチャリティ・ライヴになっていて、ジャズの神に見初められたヴィーナス達の愛と美は私たちの心を癒してくれるだけでなく、いままで出会ったことのない途上国のヴィーナスへ勇気と希望を伝えてくれることでしょう。

途上国では生活の為に学校にいくことをやめ、働かねばならず…しかし、学歴がないと良い仕事は見つからないという…こういうアンビバレンスな状況から脱却することが出来れば、また途上国の女性たちの可能性も大きく広がるに違いありません。こういった国への女性をキーワードにした動きはあまりなく、注目のイヴェントと言えます。

出演するアーティストたちの意気込みと披露する曲を伺ってみました。

「音楽で何か役に立てるのは私にとってはこの上ない喜びです」《星に願いを》他(阿川泰子)

「私たちの音楽を通して途上国の女の子達に元気を出していただきたい」《雨にぬれても》《Sing》他(平賀マリカ)

「歌うことによって少しでもその子たちの力になれるかもしれないし、自分の仕事がそういう活動にそのまま生かされることがうれしい」《おてんばキキ》他(土岐麻子)

「私も迷ったときや辛い時、いろいろな人の支えがあってやってこれました。今回はわたしがその〈ささえ〉になれればと思う」《恋人よ我に帰れ》他(meg)

これらのコメントはこのイヴェントのおおきな推進力であり、ジャズのパワーと女性のパワーはしっかりと、この
想いを形にしてくれると思います。

守屋純子オーケストラは日本のジャズシーンをリードするピアニスト、守屋純子が腕利きのミュージシャンを集めて結成した話題のビッグ・バンド。彼女の隅々まで行き届いた音楽に対する情熱はこれもまた、繊細な表現力に通じるところがあります。それをうけたバンドの成熟したサウンドは聴きどころ満載です。

司会は J-WAVE『Curious』のパーソナリティ、クリス智子。彼女のスマートなトークはこのイヴェントをさらに魅力ある物にしてくれることでしょう。

2010年11月21日、日曜日の東京国際フォーラム・ホールCで〈WOMEN JAZZ〉の伝説がはじまる。『Women in JAZZ』であなたもジャズの女神達に遭遇してください。

『Women in JAZZ』

11/21(日)16:30開場/17:00開演
会場:東京国際フォーラム ホールC
出演:平賀マリカ/土岐麻子/meg/阿川泰子/守屋純子オーケストラ/クリス智子(司会)
http://women-in-jazz.net