こんなことが実現するなんて! 世界が狂喜したスラッシュ四天王の共演が映像化!!
80年代中期、とことん〈速さ〉にこだわるスラッシュ・メタルで革命を起こし、多大な影響を与えた4バンド——メタリカ、スレイヤー、メガデス、アンスラックス——通称〈BIG 4〉が長い年月を経てついに共演! そんな今年最大の事件が起こったブルガリアでのイヴェント〈Sonisphere Festival〉がDVD化された。過去に数組ずつの共演はあったものの、4組が一堂に会するのは初! メタリカを解雇されてメガデスを結成したデイヴ・ムステインによる古巣への口撃、またメガデス対スレイヤーはいまだそれが後を絶たなかったりするだけに、これは大事である! それにしても凄まじいライヴだ。
アンスラックスのステージは相変わらずユニークで、メガデスは名盤『Rust In Peace』（90年）を再現、スレイヤーも過去最高と言えるパフォーマンスを披露するなど、手抜きは一切なしの完璧すぎる内容だ。また、それに負けじと大暴れする観客の尋常じゃない暴れっぷりもスゴイ。しかし、圧巻はやはり大トリのメタリカ! スラッシュをメジャーへ押し上げた第一人者だけあり、そのステージを完全収録（他3組は約1時間。よくぞ許可したものだ）。さらにアノ名曲（観てのお楽しみ）ではスレイヤー以外のメンバーがステージに上がって共演し、各々がハグするなど涙モノのハイライトだ。それぞれ結成から約30年、日本でもこの揃い踏みが実現するという噂はあったが叶わず、もうこんなステージを観るのは不可能かも。だからこそこの作品で、歴史が動いた瞬間を確認してみてほしい。
▼関連作を紹介。
左から、メタリカの2008年作『Death Magnetic』（Vertigo／Warner Bros.）、スレイヤーの2009年作『World Painted Blood』（American）、メガデスのライヴDVD「Rust In Peace」（Shout Factory／ユニバーサル）、アンスラックスの2003年作『We've Come For You All』（Nuclear Blast）
