毎度暑苦しい鋼鉄連載〈OSHIETAL!〉、今月はオジー・オズボーン・バンドのギタリストとして先頃〈LOUD PARK〉にやって来たガスGを教えたる! 80年にギリシャで生まれた彼は、98年に自身がリーダーを務めるファイアーウィンド(以下FW)を、さらに間髪入れずにサイド・プロジェクトであるドリーム・イーヴルを始動。また、ミスティック・プロフェシーにも加入し、早くからその才能を開花させていく。以降もナイトレイジやアーク・エネミーに(一時的ではあるが)参加し、2000年代を代表するギター・ヒーローとして君臨するのである。2006年にはFW一本に活動を絞るも、昨年オジー・バンドのメンバーに大抜擢。いまふたたび注目を集めているわけだ。
そんな絶妙のタイミングで、FWがニュー・アルバム『Days Of Defiance』を発表した。断言しよう。これはガスGがもっとも得意とするネオ・クラシカルな超絶プレイが冴え渡った、素晴らしいメロディック・メタル盤である。オジー・バンドでのパワフルなメタル・サウンドとは一線を画す、細やかな演奏が堪能できるぞ! また、2008年に撮影されたFWのライヴDVD「Live Premonition」(同名のCDもアリ!)も、新作に併せて日本盤化されたばかり。ぜひこの機会にガスGの甘いルックスとエモーショナルなフィンガリングを、その目に焼き付けてみてくれ! この天才ギター・ヒーローをチェックせずして、メタルをカタルべからず!
▼関連作を紹介。
左から、ドリーム・イーヴルの2002年作『Dragon Slayer』、ナイトレイジの2003年作『Sweet Vengeance』(共にCentury Media)、オジー・オズボーンの2010年作『Scream』(Epic)、ファイアーウィンドのライヴDVD「Live Premonition」(Century Media/MARQUEE)