タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!
みなさ~ん、コ~ンニ~チハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです。秋だからか、何だか気分が沈みがち。あ~あイイことないかな……とかフンフン言っています。タマコだってそんな時あります、普通の人間なんです!——さて、元気いっぱいにお届けする今回のひよこちゃんは、仙台の平成生まれな4人組、ソンソン弁当箱です! ソンソン!
「僕が加入する以前からあったNOTCRYANTという名前でやっていたんですが、それは自分がヴォーカルで曲も作っているのに変な感じがしたし、あとはダサイなと思って。それで心から好きだった(オシリペンペンズの石井)モタコさんに名付け親になってもらおうと、東京でのライヴに出向いて直接お願いして、その場で付けてもらいました。ちなみにカタカナと漢字の組み合わせを考えてくれたのは、その場にいた水中、それは苦しいのジョニー大蔵大臣さんです」(カジカ哲平、ヴォーカル:以下同)。
特に深い意味はなさそうなもののいきさつは濃いバンド名を「本当に誇りに思う」と語るこの子たちが、ファースト・アルバム『ロマンの日本』(delta tunes)を発表しました! サウンドはペンペンズというよりもワッツーシゾンビに近い爆音系ガレージ・サウンド。ギターがギャビギャビいってます!
「オリジナルをやるようになった頃はもっとポップからかけ離れた、ドロドロとした音楽をやっていて、完全にヒカシューをめざしてました。ヒカシュー、エンケン、INUが僕の核なんです。70~80年代の音楽は、いま聴いたり映像を観てもカッコイイと思える新鮮さと良い意味で気味悪い部分に惹かれます」。
どこか鬼気迫る演奏や、〈こたつのなかで寝ていたら/いつの間にやら焼け死んでいた〉〈少年はブラジャーを外すと決めた/嫌がるキミを押さえ付けて〉など若さ溢れる笑えない歌詞を乗せてたりするところなんかからは〈気味悪い〉影響が窺えますね。
「今回は僕たちの〈いま〉と〈高校時代〉を詰め込んだ、初期感のある作品だと思います。4人が集まれば何でもできる!と自信がつきました」とカジカくん。何だかタマコ、明るい気分になれたよ! そんなソンソンたちの野望は?
「レディ・ガガに勝ちたいです!」。
じゃあ〈生肉ドレス〉を超えやがれ! ではまた次回☆
ひよこ組のおともだち
あなた、どうして 『anatamade, doushitenano?』 WHY?
え、どうしてだろう? アップライト・ベースにクラシック・ギター、ドラムス、MCによるアコースティック・ドラムンベースとでも言えばいい? ジャズやらスパニッシュっぽかったりするところもtamaranaiyone?
東京カランコロン 『東京カランコロン e.t.』 karankoron
ローファイというかファニーというか、ひねくれたポップソングを成らす5人。〈TOKYO NEW WAVE 2010〉の一味としても知られる存在です。コミカルな雰囲気の鍵盤とスカスカっぷりを増大させるギターで脱力感たっぷり!
MOROHA 『MOROHA』 ROSE
今年の〈出れんの!? サマソニ!?〉で審査員の曽我部恵一が惚れ込んだ、アコギとラッパーの2人組。バンドというかユニットですが、この2人から放出される熱は何ともロック! 優しい声だけど時に辛辣で、時に温かい言葉は強烈に心に刺さります。
シベールの日曜日 『Sundays & Cybele II』 Sound Of Elegance
またもサイケなバンドが登場。現代に蘇ったジャックス!?——という感じですが、メロディーの華やかさには60sのフレンチ・ポップを思わせる楽曲も。ザラついた音質はレトロで幻想的なムードを引き立ててます。