レーベル移籍して心機一転。ニュー・シングルで2年ぶりに活動再開だ!
西野カナの一連のヒット・シングルを次々にプロデュースする一方、今年4月にアメーバ型のソロ・プロジェクトであるNERDHEADでアルバムをリリース、その先行シングル“BRAVE HEART”も着うたヒットさせたプロデューサーのGIORGIO“13”CANCEMI。彼が2003年に女性シンガーのTOKOと始動させたユニット=So'Flyが、レーベル移籍後第1弾シングル“First Kiss”で約2年ぶりに活動を再開させた。
クラシック音楽をルーツに持ち、ヒップホップ/R&Bにも親しんできたGIORGIOのプロデュース・ワークの特徴は、華麗さとダンサブルなビートの併存。冬空の下の初々しい恋人たちを描いた“First Kiss”は、そのお得意のサウンド意匠を凝らすことはもちろん、彼らしい伸びやかなメロディーをキラキラした透明感のあるTOKOの歌が引き立てた逸品に仕上がっている。またミッドテンポの“Pro-mise”では未練を残す切ない恋心を描写、BENNIE KのCICOを迎えた“DAY DREAMER”はGIORGIOとCICOのラップが主体となり、本作でもっともフロアを意識した曲となっている。
多くのヒットソングを放ち、いま飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中のGIORGIO。作詞/作曲/編曲のほか、自身でもマイクを持つ彼が、そのマルチな才能を余すところなく注入する本丸ユニット、So'Flyでいよいよ飛翔(=Fly)する時が来た。
▼関連作を紹介。
左から、西野カナの2010年作『to LOVE』(ソニー)、So'Flyの2008年作『Blood & Wine』(フォーライフ)、NERDHEADの2010年作『BEGINNING OF THE END』(Village Again)、BENNIE Kのベスト盤『BEST OF THE BESTEST』(フォーライフ)