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ひよこNo.30 Czecho No Republic

連載
ROCKひよこ組
公開
2010/12/13   12:33
更新
2010/12/13   12:34
ソース
bounce 327号 (2010年11月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

 

みなさ~ん! コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです。最近のマイブームは炊き込みご飯を作ること! ごぼうはマスト! さて、今回のひよこちゃんは、ミニ・アルバム『erectionary』(mini muff)を完成させた3人組、Czecho No Republicです。この子たちはVeni Vidi Viciousというひよこ組バンドの活動休止後、(後に脱退した)武井優心(ヴォーカル/ベース)くんを中心に今年の3月に誕生したばかりなのですが、もう作品を完成させてしまいました! やっぱり早い段階でバンドの明確なヴィジョンがあったからこそのスピードなのかしら?

「ヴィジョンはもちろんほんのりはありました。でもただ出て来たものやってきただけ、という感じなので実際自分でも狙ってんのかどうかよくわからないですね。まあ今回は〈何かが始まる〉感じを狙ってアルバムを作りました。でも気がつくと下ネタばかり考えていました、すいません」(武井:以下同)。

下ネタでしたか。しかしそれを感じさせないほど(!?)サウンドはラヴリーです。ガレージ色はあるんだけど耳触りはとにかくポップで、イメージとしてはストロークス度数が高め。ミディアムの曲ではペイヴメントっぽい雰囲気もありますね。あと“ダンス”はイントロからMGMT“Kids”を狙ったみたいに聴こえたりも……。

「やっぱりそういったバンドが好きなので自然にその影響は出ちゃいますね。ただ“ダンス”に限っては、真似る意識の強さというより、こんな曲あってもいいんじゃないかな、みたいなラフな気持ちで出来ました」。

ナイーヴなヴォーカルも乙女心をくすぐるし、音の淡い質感もタマコ好み! そのなかでアップテンポの“girl friend”の妙にマッシヴなドラムが笑える!

「ドラムは勝手にやりまくってるのでほぼ任せてます(笑)。チープな音も好きだし迫力のあるものも好きなのでどうしようか悩んだのですが、作ってみて着地したのがここでした。今回のレコーディングで他にもやりたいことが見えたので、次回試したいと思ってます」。

アルバムが完成しての感想は、「エクスタシー!!」だってさ! 良かった良かった。ではまた次回もお楽しみに~☆

 

ひよこ組のおともだち

 

Dancebeach 『BEAT FROM EXPERIENCE』 Less Than TV

エモというと誤解がありそうなので、あえてポスト・ハードコアと言っておきたい名古屋の4人組。コイツはアット・ザ・ドライヴ・イン!だー! 複雑な展開の爆音、ダビーなアプローチなどもあったりしてカッコイイ!

MIX NUTS HOUSE 『My Magnolia』 ROSE

なんだこれ、脱力。でもこのポップネスは愛さずにいられない! 60sのビート・バンドが大好きな日本人がやる、日本人だからこそのロック!という印象です。ROSEだからじゃないけど、サニーデイ・サービスっぽい淡さもイイ。

broken little sister 『memories, violet & demons』 Happy Prince

(旧)ドリカム編成のシューゲイザー・バンド。幾重にも重なるギターのノイズと夢見心地にさせるメロディー、儚げな男女ツイン・ヴォーカルという見事な王道を納得のクォリティーでお届けした初作です!

HAPPY BIRTHDAY 『デートに行けない日曜日』 Mule

女子2人組っていうと、あふりらんぽみたいなのを想像しちゃうのはタマコだけですね。この子たちは〈女子〉を前面に押し出したキュートさで真っ直ぐにロックンロールを演ってます。すべてラヴソングで、歌詞が具体的すぎ!