アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! OKAMOTO'Sは各年代ごとの名盤をメンバーが交互に紹介します。今回は、ハマ・オカモトがオススメする90年代編!!!
[ 今月のテキスト ] 椎名林檎 『無罪モラトリアム』 EMI Music Japan
90年代……生まれ年に出たレッド・ホット・チリ・ペッパーズの『Blood Sugar Sex Magik』や、脅威の若手ベーシスト、スチュワート・ゼンダーがいた頃のジャミロクワイの名盤『Travelling Without Moving』なんかも浮かんだのですが、僕が楽器を始めた頃に度肝を抜かれたアルバム、椎名林檎の『無罪モラトリアム』を選びました。
ほとんどの楽曲が高校生の頃に作られたものだというのにも驚いたのですが(しかも2作目の『勝訴ストリップ』も)、何より〈椎名林檎の作る音楽の格好良さ〉にいちばん衝撃を受けました。〈ハチャメチャな積木遊び〉みたいな楽曲をノリノリで聴かせていたと思いきや、“ここでキスして。”なんかを急に歌われちゃう……最高です。何回聴いても飽きることのない、とにかく格好良いアルバム。
そして、現在の東京事変までタッグを組むことになる亀田誠治とはここですでに出会っていて、この出会いはもう奇跡としか言い様がありません。この2人が作り出す音楽がなかったら、僕の学生時代はもっとつまらないものだったに違いない。
PROFILE/OKAMOTO'S
オカモトショウ(ヴォーカル)、オカモトコウキ(ギター)、ハマ・オカモト(ベース)、オカモトレイジ(ドラムス)から成る4人組ロック・バンド。 好評発売中の最新アルバム『オカモトズに夢中』(ARIOLA JAPAN)を引っ提げて現在は全国ツアー〈OKAMOTO'S LIVE TOUR 2010-2011『Bring The BEAT! Bring The NOISE!』〉を開催中の彼ら、4月にはなんと東名阪で行われるワンマン・ライヴの追加公演も決定! そんな4人のブランニューな情報については、オフィシャルサイトをご覧ください。