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QUEENS OF THE STONE AGE

ディスクガイド――(1)

連載
360°
公開
2011/02/21   17:57
更新
2011/02/21   17:58
ソース
bounce 328号 (2010年12月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/柴田かずえ、山口コージー、山西絵美

 

KYUSS 『Blues For The Red Sun』 Chameleon(1992)

泣く子も黙るストーナーの生みの親で、ジョシュ&ニック・オリヴェリが在籍していたバンド。95年の解散以降、ずっとリユニオンを求める声が上がっていたが、ついに2010年秋に再結成のニュースが! ジョシュは不参加ながら(残念)、それでもストーナー・シーンが新たなフェイズに突入するであろう予感がするぞ! *山口

PEACHES 『Impeach My Bush』 XL(2006)

もともとこのお下劣エレクトロ・クイーンの崇拝者だったというジョシュは、本作収録の“Give'er”でギターを掻き鳴らし、ファイストまで巻き込んでウハウハの3P状態。姐御の極悪ビッチ声と絡む神経質なリフが最高にクール! *柴田

UNKLE 『Never, Never, Land』 Mo'Wax/Island(2003)

QOTSAの名付け親でありカイアス期から親交のあるクリス・ゴスがプロデュースした作品に、ジョシュが参加。アンクルの作るドンヨリとした音世界との相性の良さを見せつけ、このタッグは数年後、ルーペ・フィアスコ『The Cool』でも見られることに。*山口

COUGH 『Ritual Abuse』 Relapse(2010)

マストドンを筆頭に、カイアス~QOTSAチルドレンを数多く輩出してきたリラプスが現在もっともプッシュしている4人組の2作目。初期ストーナー勢が纏っていた殺伐としたワルなムードまで継承する正統派だ。*山口

THE STROKES 『First Impressions Of Earth』 RCA(2006)

『Era Vulgaris』にジュリアンが参加していたのには驚いたが、それに先駆けて本作からの先行シングル“You Only Live Once”のB面で、エディー・ヴェダーと共にジョシュもドラマーとして登場。そういえば、ジュリアンって意外とマッチョなロックが好きだったよね! *柴田

TAME IMPALA 『Innerspeaker』 Modular(2010)

ビカビカのネオン・カラーがよく似合うモデュラー内でひときわ異彩を放っている、一風変わった新世代のストーナー・ロッカー。ドヨ~ンとしたサウンドがドラッギーで危険すぎ!! QOTSAとMGMTとAC/DCを混ぜたらこんなん出てきちゃいました~みたいな!? *柴田

KORN 『Issues』 Epic(1999)

98年作『Follow The Leader』で初の全米No.1に輝いたコーンの次なる試みは、ストーナーへの大接近だった。その翌年にQOTSAもメジャー入りするわけだが、この2組がストーナーをメインストリームに押し上げたことは言うまでもなかろう。*山口

ARCTIC MONKEYS 『Humbug』 Domino(2009)

ハード・ロックにアプローチした前作からさらに一歩ドープな世界に踏み込むべく、湿度の高い英国・シェフィールドを飛び出してジョシュ所有のスタジオにてガッツリ作り込んだ3作目。ここで聴ける、転調を繰り返す複雑な曲構成とキャッチーなメロの組み合わせは、なるほどQOTSAのお家芸だ! *柴田