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ひよこNo.32 撃鉄

連載
ROCKひよこ組
公開
2011/03/22   16:32
更新
2011/03/22   16:37
ソース
bounce 329号 (2011年2月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

 

みなさんこんにちは、タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉の担任、タマコです……。タマコはいま、非常に撃葛藤しています。完全に撃禁断! ひよこちゃんにまさかの恋心を――さて、今回のひよこちゃんは撃鉄! CDデビュー前から話題になっていた彼らが、ついにミニ・アルバム『撃』(PERFECT)を発表しました! パッと聴きは初作の頃のフォールズをよりパンキッシュにしたような、フィジカル度高めな撃サウンド。資料には〈近未来移動系シティパンクロック集団〉とあるのですが、妙に合点がいく感じ。かなり泥臭いパンクがベースにあるんだけど、どこか洗練されたムードがあるんですね~。

「みんなが出したい音、やりたいことをやったらいまの撃鉄になってました。パンクの初期衝動ってやつですね。バンドとして影響を受けたのはバラバラですが、僕が好きだったのはT.M.Revolutionです。トークも衣装もおもしろいし、少なからず影響は受けてると思います」(天野ジョージ、ヴォーカル:以下同)。

衝動と気合の塊みたいな音! 歌というよりひたすら吐き捨てるヴォーカルも魅力です。そしてT.M.Revolutionに影響を受けたという天野くんと言えば、豹柄タイツ&マイクスタンド。天井から逆さまにぶら下がりながら歌ってみたりなど、脅威の身体能力を見せつけながらブチかますライヴを観て、タマコはジョージに撃恋……。エニウェイ、アルバムの話に戻りましょう(マジメか!)。

「コンセプトとかはなく、いまやりたいことだけをやってるので、かなり撃!な仕上がりです! “はじまりの歌”の歌録りに4時間くらいかかったのですが、プロデューサーの中尾憲太郎さんが最後まで諦めずに励ましてくれて、力になりました」。

唯一メロディーらしいのがある“はじまりの歌”。普通なんだけど、『撃』のなかにあるといちばん異質に感じられるのがおもしろいです! お歌はあまり得意じゃないという噂もあるけどガンバレ! ところで……天野くんの好きな女の子のタイプはどんな……(モジモジ)。

「いちばんは僕のことをわかってくれる人。豹柄タイツの僕をわかってくれる……」。

タマコはむしろ女豹よ! そして野望のある人が好き!

「野望は、フェスに出たい! フェスとは〈SASUKE〉! 〈東京フレンドパーク〉! 両方終わってしまうらしいので、他を探してます!」。

〈マッスルミュージカル〉なんかどう? ではまた次回☆

 

ひよこ組のおともだち

 

フジロッ(久) 『コワレル』 I HATE SMOKE

バンド名から悪ふざけ! ジャンクなハードコアもありつつ、「天才バカボン」とドリフのセット転換時のテーマを引用した歌謡曲、“おどるポンポコリン”&“トランジスタラジオ”を拝借したポップ曲など各種パーティー・ナンバーにアガる!

日本マドンナ 『月経前症候群~PMS~』 redrec

赤痢を思い出させる3人組ギャル・バンドです。カワイイ顔してホントにお下品ですよ! アングラ臭ムンムンのパンク・サウンドで、日頃抱える鬱憤を爆発させた歌詞をぶつけてきます。その言葉はなんか……共感できるんだな。

NOKIES! 『7 songs EP』 FLAKE

完全に2000年代以降の匂いがする、大阪の4人組。最初のほうの性急なガレージ・ポップ(?)感はストロークスとかそれ系だし、と思ったらいまのUSインディーのトレンドに近いホンワリしたムードもあったりして。何より楽しそうなのがイイ!

sundelay 『stray light』 kilk

宇宙へ行こう! ポスト・ロック的でありつつも、聴き進めていくとどんどんサイケ度を高めて宇宙へ向かうようなジャム・バンド風情になっていきます。激しく昂揚していくというのではなく、気持ち良くフワリフワリと上へ昇っていく感じかしら。

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