アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! プラスティック トゥリーは、メンバー4人が交代で今昔名盤夜話をお届けします。第2回の担当は有村竜太朗!!
[ 今月の夜話盤 ] THE STONE ROSES 『The Stone Roses』 Silvertone
有村竜太朗です。
今回はストーン・ローゼズの〈石と薔薇〉を紹介します。
こういう企画でよく思うんですけど、〈1枚を選ぶ〉とはなかなか難しいものです。
あれもこれもと当然なるわけで。
しかしながら、せっかくの機会なので10分ほどよく考えてみて、
今回はこの1枚を選びました。
自分のなかではバンド・サウンドのさまざまな魅力が詰まっている1枚だなぁと思います。
目映さだったり、危うさだったり、酩酊感だったり、透明感だったり。
それらが混沌としていて、
全部聴き終わった後はなんか旅の終わりのような、切ない気分にさせてくれます。
1枚でここまでいろんな感情を突かれて、
さまざまな景色を見せてくれるアルバムもそうそうないと思います。
当時のマンチェスター・ブームみたいなのは千葉の町にはよく伝わってこなかったんですが、
いままで好きだった音楽に飽きてきて、
とりあえず古い音楽ばかり聴いたりしていた俺にとっては衝撃の〈いま〉でした。
この1枚がその後、さまざまな新しいバンドの音を聴くきっかけになった。
そんなアルバムでした。
PROFILE/プラスティック トゥリー
有村竜太朗(ヴォーカル)、長谷川正(ベース)、ナカヤマアキラ(ギター)、佐藤ケンケン(ドラムス)から成る4人組ロック・バンド。95年に初音源となるミニ・アルバム『Strange fruits -奇妙な果実-』を発表し、97年にシングル“割れた窓”でメジャー・デビュー。2010年12月には有村がギラン・バレー症候群を発症するも、2011年3月より開始した全国ツアー〈Plastic Tree ライブハウスツアー2011「アンモナイト(小)」〉にて完全復活。4月6日にはニュー・アルバム『アンモナイト』(徳間ジャパン)のリリースも控える(インタヴューはこちらから!)。そんな彼らの最新情報についてはオフィシャルサイトをご覧ください。