MICHAEL MONROE
毎度お馴染みの鋼鉄連載〈OSHIETAL〉。今月は7年に渡る再結成期間を経て2009年に再解散した、ハノイ・ロックスの〈その後〉を教えたる! お気楽マイペースなギターのアンディ・マッコイ(いま何をしてるんだ?)を横目に、ヴォーカルのマイケル・モンローは即ニュー・プロジェクトを始動。昨年、盟友のサム・ヤッファ(ベース)やワイルドハーツのジンジャーを含む豪華編成でツアーを決行し、ライヴ盤『Another Night In The Sun』を発表したことも記憶に新しいだろう。その音源で聴けた新曲の質の高さから、巷ではスタジオ・アルバムへの期待値が尋常じゃなく高まっていたわけだが、このたび届けられた『Sensory Overdrive』の出来と言ったら言葉を失うほどの素晴らしさじゃないか! ジャック・ダグラス(エアロスミス他)をプロデューサーに、モーターヘッドのレミー親分をゲストに迎え、ライヴの勢いをそのまま真空パック! ほぼ全曲を手掛けたジンジャーのソングライティング力にもアッパレだ! ポップだが突然激しく攻め立てるナンバー(ワイルドハーツっぽい!)が、モンローの新たな魅力を引き出しているのである!
ELECTRIC BOYS
そしてもう一枚、再結成時のハノイを支えたコニー・ブルーム(ギター)とアンディ・クリステル(ベース)率いるスウェディシュ・ロックンロールを語るうえで欠かせない最重要バンド、エレクトリック・ボーイズのニュー・アルバム『And Them Boys Done Swang』も併せて紹介しておこう。ファンク色を押し出した独特のグルーヴィーなサウンドがテンコ盛りで、さらに日本盤のボートラにはモンローのゲスト参加曲も収録!とスルー厳禁の一枚となっている。そんなわけで、解散後も目が離せない彼らを聴かずしてメタルをカタルべからず!
▼文中に登場した作品を紹介。
左から、マイケル・モンローのニュー・アルバム『Sensory Overdrive』(Universal Finland/ビクター)、エレクトリック・ボーイズのニュー・アルバム『And Them Boys Done Swang』(Supernova/ビクター)