アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! プラスティック トゥリーは、メンバー4人が交代で今昔名盤夜話をお届けします。第3回の担当はナカヤマアキラ!!
[ 今月の夜話盤 ] KING CRIMSON 『Lizard』 Island
どうもです、ギター担当のナカヤマです。
今回あんまり深く考えないで選んだのがキング・クリムゾンなんですが、
じゃ、どのアルバムにしよう?ってとこで悩みました。
有名なのはファーストの『In The Court Of The Crimson King』だし、
大好きなのは『Red』や『Starless and Bible Black』『Larks' Tongues In Aspic』あたりなんですが、
今回お薦めするのは『Lizard』というアルバムです。
レディオヘッドとか好きな人にはとても取っ付きやすい作品だと思います。
僕が初めて知人に薦められて聴いたのも、
このアルバムに収録されている“Lizard”という20数分もの大作でした。
プログレッシヴ・ロックはなんか小難しいとか面倒臭いみたいなイメージがあるんですが、
まさにこのアルバムは各曲とても繊細な作りで、
パッと聴きではロックの豪快な要素はないに等しいです(笑)。
そしてキング・クリムゾンのアルバムのなかでもかなり地味です。
〈ワザワザそんなの薦めないでほしい〉と言われそうですが、
プログレじゃなくてポスト・ロックと思って聴くと、
何だかとてもアリなアルバムになってしまいます。
音楽なんて実はそんなもんで良いのではないのでしょうか?と。
余談ですが、この作品を聴いた後にガンダムの“ビギニング”という曲も併せて聴いてみてはどうでしょう?
という提案もして、私のお薦めを終わりたいと思います。
PROFILE/プラスティック トゥリー
有村竜太朗(ヴォーカル)、長谷川正(ベース)、ナカヤマアキラ(ギター)、佐藤ケンケン(ドラムス)から成る4人組ロック・バンド。95年に初音源となるミニ・アルバム『Strange fruits -奇妙な果実-』を発表し、97年にシングル“割れた窓”でメジャー・デビュー。2010年12月には有村がギラン・バレー症候群を発症するも、現在開催中の全国ツアー〈Plastic Tree ライブハウスツアー2011「アンモナイト(小)」〉にて完全復活。そして、4月には11枚目のアルバム『アンモナイト』(徳間ジャパン)もリリースも(インタヴューはこちらから)! そんな彼らの最新情報についてはオフィシャルサイトをご覧ください。