ピンポンパンポ~ン♪ 本日は〈THE NANBA SHOW 相当衝撃的なスクールポップ!! Vol.2〉にお越しいただきありがとうございます──。
今回も実行委員長のチャーミングな前説で賑々しく始まった、南波志帆のオーガナイズド・イヴェント。昨年末の第1回目は〈冬の文化祭〉ということでしたが、今回は4月ということで〈新入学生歓迎会〉というのがさり気ない裏テーマ(ステージ構成にそれらしき仕掛けは特にありませんけどネ)。
ステージはまず、2組の先輩方が盛り立て。自称〈J-Pop界の無頼派〉、音楽との出会いがなければ〈腐ったミカン〉になっていたかもしれないミドリカワ書房が、スクール・ポップと前置きしつつもR指定気味の“保健室の先生”などで詰めかけた男子諸君のハートを掴めば……。
学園内の人気者的キャラのグローバー義和を擁するJackson Vibeは、パーティー・チューンからうっとりバラードまで緩急自在なパフォーマンスで頼もしい先輩ぶりを披露(実は南波ちゃんとJackson Vibeには意外な縁があることも発覚!?)……と、すっかり会場があったまったところで(いや、むしろ熱い!)、実行委員長、南波ちゃんの登場!
ピエロ風の衣装でニッコリと微笑みながら客席を見渡す彼女の顔は、ドヤ顔とまでは言わないけれど、さらに自信を携えてステージに臨んでいるであろうことがひと目でわかる凛々しさ!
予想通り、デビュー・アルバム『はじめまして、私。』の1曲目“ストーリー”を皮切りに、“それでも言えないYOU&I”“サンダル”……と次々に繰り出されるキュートなポップ・チューンは、これまでにも増してパワフル!……というのも、実は今回のサポート・メンバー、ドラムスがいつもの小松シゲル(NONA REEVES)ではなく、デビュー時から彼女のプロデュースを手掛けている矢野博康(生で叩いてるの観るの、すっごく久しぶり!)。小松よりも幾分ストロング・スタイルな矢野の繰り出すビートが、彼女のなかで燃えているステージ魂にさらに油を注いだ……とも思われます(南波ちゃん、1曲目を歌い終えた段階で汗だく!)。
とはいえ、もちろん〈オラオラ〉状態でお客さんを煽っているわけではなく、独特のゆるりとしたチャームで会場を包み込んでいく南波ちゃん。MCも、どこまでが天然でどこまでが仕込みなのかわからないぐらいに流暢さを増していて、あの声でちょっぴり毒気混じりなことをさらりと言ったり、笑わせるネタではちゃんとオチまで付けられるようになったのは大きな成長(笑)。
で、今回のステージのハイライトなんですが、やはり6月15日にリリースされる新曲“こどなの階段”。この日がステージでの初披露となったわけですが、ニューウェイヴ・テイストのダンス・ポップはセットリストのなかでも良いアクセントになってたし、なんたってライヴ映えするナンバーなんでお客さんの反応も上々。リリースが待ち遠しいったらありゃしない!
初ライヴから2年、毎度新鮮なパフォーマンスを見せてくれる南波ちゃん。7月に開催が決定した第3回も楽しみです!