NEWS & COLUMN ニュース/記事

MINT CONDITION

常にミント状態なミント・コンディションの歩み

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/07/13   19:17
更新
2011/07/14   16:29
ソース
bounce 331号(2011年4月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/出嶌孝次


『The Collection 1991-1998』 Perspective /A&M

ジャム&ルイスが主宰したパースペクティヴ時代のベスト盤。エイメリーのリメイクも記憶に新しい絶品バラード“Breakin' My Heart(Pretty Brown Eyes)”をはじめ、彼らの代名詞的な逸曲が並ぶ。サントラ収録曲やウマーのリミックスも含め、入手困難な初期の音源はこちらで!

 

『Definition Of A Band』 Perspective/A&M(1996)

ストークリー節が冴え渡る“What Kind Of Man Would I Be?”のヒットを生んだ3作目。当時の準メンバーだった故ロジャー・トラウトマンJrがトークボックスを響かせる“Funky Weekend”など、ベスト盤だけではわからないバンドのダイナミズムが堪能できる傑作だ。

 

『Life's Aquarium』 Elektra(1999)

エレクトラに移籍しての4作目。より洗練されたスロウの“If You Love Me”をヒットさせる一方、ティンバランドらのビート革命にも“Is This Pain Our Pleasure?”で見事に対応してみせた野心的な内容になっている。結果的にはケリ・ルイス在籍時のラスト・アルバムに。

 

『Livin The Luxury Brown』 Cagedbird /Image(2005)

しばしのブランクを経て自主レーベルを設立し、5人組としてリスタートを切った通算5作目。ファンク・ロックやカリブ趣味などの非メインストリーム的な要素を好き勝手に推進した内容ながら、チャート上でもメジャー時代と同等の成功を収めるヒット作に。

 

『E-Life』 Cagedbird/Image(2008)

間にライヴCD/DVDを挿んで制作された6作目。フォンテやアンソニー・ハミルトンら名前の立ったゲストを起用しつつも5人の顔が見える作りはいつも通り。誠実な歌唱の光る“Nothing Left To Say”など名曲だらけで、R&Bチャートで8位まで上昇して別格ぶりを印象づけた。

 

THE TRUTH 『Live』 MidAmerica(2008)

タイム〜ファミリーのポール・ピーターソンを中心にミネアポリス・ファンク出身者たちが組んだスーパー・バンドのライヴ盤。ミントの初作を後見したジェリービーン・ジョンソンも元タイム組として名を連ねるなか、オデールが最若輩メンバーとして参加している。

前の記事

記事ナビ

  • MINT CONDITION
    • 常にミント状態なミント・コンディションの歩み