ワンランク上の洒脱な多国籍サウンドなら、このレーベルにお任せあれ!!
ワシントンDCを拠点にトリップ・ホップの時代からダブとジャズとラウンジ・ミュージックの蜜月を追ってきたシーヴェリー・コーポレーション。その主宰レーベルであるESLから注目のニュー・アルバムが続けて登場した
まず、ウィル・ラスト率いるDCの多国籍型ファンク・アンサンブル、ファンク・アークの『From The Rooftop』。スムースなアフロビートを軸にエチオピアや中南米方面に揺れる、キレの良いフロアキラーがひしめいている。続いてのフェデリコ・アウベル『Berlin 13』は、スリーヴが表すようにメランコリック感覚がモワモワと浮遊した一品。ヨーロピアン・ムードのダークなデカダンスが良い感じで、マイナー・キーのスロウテンポなトラックにセクシーな男女の呟き系ヴォーカルが絡む。そして最後、アンティバラスやエコーセントリクスのメンバーを中心とする曲者集団、オコーテ・ソウル・サウンドの『Taurus』は、アフロ・サイケ・ファンクに、クンビアやクラシック・ロックの香りもチラチラする、面妖なミクスチャー具合。いずれも、すこぶる新鮮だ。
▼文中に登場した作品
左から、ファンク・アークのニュー・アルバム『From The Rooftop』(ESL/A-Train)、フェデリコ・アウベルのニュー・アルバム『Berlin 13』(ESL)、オコーテ・ソウル・サウンドのニュー・アルバム『Taurus』(ESL/A-Train)