2人のヒョンジュンが魅せるもうひとつの顔
現在のようにK-Popが広範に浸透する少し前、東方神起と同時期に日本進出してきたボーイズ・バンドといえばSS501ですね。グループは昨年6月でDSPとの契約を満了してから休止状態ですが、それぞれ事務所を移籍したメンバーたちは、今年に入ってソロ活動を本格化させています。
まずはリーダーのキム・ヒョンジュン(Kim Hyun Joong)。そもそも韓国版「花より男子」や「イタズラなKiss」にて日本でも人気のあった彼ですが、ミニ・アルバム『Break Down』でのソロ・デビューにあたっては、歌も肉体も面差しもビルドアップして大変身ですよ。SS501時代からの縁となるスティーヴン・リー(KAT-TUNやRainbowでもお馴染み)の指揮したUS仕込みの楽曲はクォリティーも文句ナシで、特にアッシャーを意識したような表題曲はブート・キャンプ感バリバリのゴツいダンス・チューンで最高。これは男も惚れますわ。
一方、グループのマンネ(末っ子)として親しまれたのが、カナだと同一表記になるキム・ヒョンジュン(Kim Hyung Jun)です。リーダーより一足先に『My Girl』でソロ活動を始めた彼は、このたびシングル“眠れない夜 -Long Night-”で日本デビュー。哀愁味に溢れたシンセが泣く軽快なアップで、こちらは誠実な歌唱の魅力が楽しめる仕上がりですね。
▼文中に登場した作品
左から、キム・ヒョンジュンのファースト・ミニ・アルバム『Break Down』(Keyeast)、キム・ヒョンジュンの日本デビュー・シングル“眠れない夜 -Long Night-”(avex trax)